雪の発電所切手
レア度
買取価格額面通り
額面60円
発行年度1981年

「雪の発電所切手」は1981年の2月26日に発行されました。額面は60円です。刷られた枚数は2,600万枚となっています。

大きさは、縦に36.5センチメートル×横に48センチメートルで、制作されたのは1968年となっています。

この意匠のモチーフとなっている絵画を描いたのは、岡鹿之助という人物です。

長野県にある、ある高原のふもとに存在する水力発電所を描いたものです。西洋の雰囲気が漂う発電所が、長野の自然の中でうまい具合に重なって調和し、信州の暗くて長い冬を想起させます。

1989年に朝日新聞社が企画した、「昭和の洋画百選展」で見事ナンバーワンに選出されて、1981年に切手デザインされました。それがこの切手となっています。

作品が出来上がった年には、第2回現代日本美術展にて最優秀集を受賞。次の年になると、毎日美術賞にも選ばれ、名画と言っても全く差異のない作品となっています。

作者は1898年7月2日に生まれた昭和時代を代表する洋画家です。長男として東京に生まれ、中学2年生から素描を習得し始めます。

1919年に東京美術学校に入学し、1954年に初の個展を催したその二年後、意匠のモチーフとなった作品が賞を受賞します。

この作者は、自身が描いた絵が西洋の絵よりも、絵に描かれているモチーフの質感が拙いことに気が付き、悩んだ末に、点描画法を用いた絵を制作しました。

スーラという画家も点描画で絵を描きますが、この2人の大きく異なっている点は、スーラはキャンバスに2つの違う色の点を何個も描くことにより、目の錯覚で違う色が見えるようにする「視覚混合」という理論を用いたものでしたが、岡は近い2色を配置することによって、静かで幻影的な風景画を描くことを目指しました。

買取価格は1枚数十円、20面シートは1,000円程度になります。

買取業者では額面程度の査定となっているので、なるべく多くの切手と一緒に査定に出すことをおすすめします。

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希少価値が高い種類は多くありませんが、需要が高いのでシリーズが揃っていると切手買取業者ならプラスαを加算してくれることがあります。

一般的な中古買取ショップの場合、販売ルートを持っていないので一律の安い金額で買取りされる可能性があります。

2,損をせずに売るなら2社以上で査定

買取価格は切手買取業者ならどこでも同じというわけではなく、価値のつけ方に違いがあります。

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