阿弥陀堂切手
レア度
買取価格額面通り
額面50円
発行年度1979年

「阿弥陀堂」は、昭和55年の近代美術シリーズ第5集で発行されました。

額面50円、2800万枚発行。買取価格は1枚数十円、20面シートは1,000円程度になります。

日本画家・小林古径の作品で、夜の宇治平等院鳳凰堂を描いたものです。

黒い大きな屋根と朱色の柱や軒下の垂木は、暗闇にぼんやり浮かぶように見えます。阿弥陀堂の前の池は暗く、月明かりの下で、柱がわずかに映り込んでいます。

堂内には、本尊の阿弥陀如来が祀られていて、中から灯明がもれて幻想的な雰囲気をかもし出しています。大正4年、第2回文展に出品されたもの。

小林古径は、明治16年新潟県上越市生まれ~昭和32年没。16歳で上京して日本画を学び、30歳のころ文展に出品した「極楽の井」で世に知られるようになります。

その後、イギリス留学の時に大英博物館で見た「春蚕吐糸」という極細の線を描く、中国の古典的な技法に魅せられます。これを習得したことが、以降の作品づくりに生かされています。

切手にも登場する「髪」は、春蚕吐糸の技で息も止めるくらいの緊張感で一本一本髪の毛が描かれていて、昭和6年の院展に出品され、後に重要文化財に指定されています。

美人画のほか、花鳥画もたくさん描いています。

孔雀、鶴、梅、牡丹、桔梗など、どの絵も精密で丁寧な写実が基で、色彩は優しく実物以上に本物らしい作品ばかりです。まさに、日本画のボタニカルアートの世界が広がっています。

切手では、「阿弥陀堂」のほか、切手趣味週間の「髪」・「けし」などが採用されているので、興味のある方はぜひ収集してみてはいかがでしょう。

代表作品は、「竹取物語」「清姫」「楊貴妃」の美人画や、「蓮」や「菖蒲」「罌粟」なども精密に描かれています。

『阿弥陀堂切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,切手専門の買取業者で査定をしてもらう

近代美術シリーズ切手はシリーズものなのでコレクターにとっては集めるのが楽しい切手になります。

希少価値が高い種類は多くありませんが、需要が高いのでシリーズが揃っていると切手買取業者ならプラスαを加算してくれることがあります。

一般的な中古買取ショップの場合、販売ルートを持っていないので一律の安い金額で買取りされる可能性があります。

2,損をせずに売るなら2社以上で査定

買取価格は切手買取業者ならどこでも同じというわけではなく、価値のつけ方に違いがあります。

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