レア度 | ☆ |
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買取価格 | 額面通り |
額面 | 62円 |
発行年度 | 1993年 |
第2次文化人切手として、鈴木梅太郎博士の切手が博士没後30年の年に発行されました。
発行日は1993年11月4日になり、第2次文化人切手全31種のうちの1種として発行されました。
この切手には晩年の博士の肖像画と、オリザニンの構造式が描かれています。1シート10枚の62円切手として発行され、現在のおおよその流通価格は1枚100円程になります。
第2次文化人切手は1992年~2004年まで続いた人気のあるシリーズとなりました。
鈴木博士は帝国大学(現在の東京大学)の農芸化学科を修了し、後に教授を務めました。またベルリン大学留学経験もあり、西欧の先進技術の習得に邁進していました。
理化学研究所の設立に携わり、3倍醸造清酒の元となった合成清酒の開発にも成功しています。合成清酒は、米の供給不足の折にも清酒を生産できるように考えだされたものです。
博士は研究のみならず日本の農林水畜産の改革にも力を注ぎ、技術開発を行っていきました。
博士の功績として有名なものは、ビタミンB1の発見にあります。博士の発見した物質はオリザニンと名づけられ、脚気の画期的な治療薬として日本で発売されました。
脚気は当時の食料不足による栄養の偏りが原因と言われています。江戸時代から流行りだしましたがその原因は、町人もこの時代から白米を食べ始めた事にあると言われています。
これまで玄米を主食として食べることで摂取できていたビタミンB1 でしたが、白米が主食となることで栄養素が足りなくなったことが原因とされています。
博士は、この脚気を治す為の治療薬を開発しようと考えたのです。
当時まだまだ遅れていた日本の化学ですが、西欧諸国よりも先駆けての発見は驚くものがあります。
博士の発見したオリザニンは西欧諸国では注目を浴びることが無く、後にビタミンと名づけられました。
まだ日本は明治時代の今から100年ほど前の事となります。西欧諸国から下に見られていた当時の日本人化学者の研究には、目を見張るものがあります。
このような科学者を生み出した、当時の日本人の先達には頭が上がらないものです。
博士は勲一等瑞宝章を授与されています。またその他にも多数の賞を受賞している、日本の化学の発展に寄与した偉大な農芸化学者です。
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