【西田幾多郎切手】の買取価格、相場と詳細について

この切手は哲学者である西田幾多郎の没後50年を記念して1995年11月6日に発行されたものです。料額は80円で、シート構成は縦5枚と横2枚の計10枚です。意匠として西田の肖像が描かれています。

西田幾太郎は1870年に現在の石川県かほく市に生まれました。1894年に東京帝国大学（今の東京大学）の選科を修了してからは高等学校で教鞭を執ってきました。

1910年に京都帝国大学（今の京都大学）の助教授に就いてからは彼の処女作でありしかも代表的な著書である「善の研究」を刊行しました。それは多くの学生に読まれ、彼の名は一躍広く知られるようになりました。

1913年には京都帝国大学の教授に昇進し、文学博士の学位も授与されました。彼の哲学は仏教、特に禅宗と欧米の哲学との双方の影響を受けているところに特徴があると言えます。

彼の著書「善の研究」は「純粋経験と実在」というタイトルで刊行されようとしていましたが、出版元の強い反対に遭ったためにこの題に変更されました。

「善の研究」は純粋経験、実在、善、宗教の4編からなる力作です。

「善の研究」の解説書は下村寅太郎氏、藤田正勝氏、香山リカ氏などによって書かれて出版されています。

興味深いことに下村氏と藤田氏は哲学者でありますが、香山氏は哲学者ではなく精神科医であり臨床心理士です。

この切手の現在の取引価格ですが、ケネディスタンプクラブでは未使用の1シートが1,200円で、マルメイトでは同じく未使用の1シートが1,100円で販売されています。

メルカリでは未使用の1シートが800円で販売されたことがあります。つまり全くプレミアムが付かなかったということです。

ヤフオクでは執筆時現在で未使用の1シートに920円の値段が付いています。

『西田幾多郎切手』を損せず高額買取してもらう方法とは？

文化人切手はシリーズものなのでコレクターにとっては集めるのが楽しい切手になります。

希少価値が高い種類は多くありませんが、需要が高いのでシリーズが揃っていると切手買取業者ならプラスαを加算してくれることがあります。

一般的な中古買取ショップの場合、販売ルートを持っていないので一律の安い金額で買取りされる可能性があります。

買取価格は切手買取業者ならどこでも同じというわけではなく、価値のつけ方に違いがあります。

1枚だと少しの金額差でも数十枚、数百枚になると大きな金額差となります。そのため高く売るには2社以上に査定をしてもらうと損をせずに売ることができます。

下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。