蝶切手
レア度
買取価格額面通り
額面10円
発行年度1966年

藤島武二「蝶」は、昭和41年の切手趣味週間に発行されました。

切手の図柄は、1904年に洋画家の藤島武二が描いた油彩「蝶」が採用されています。

昆虫図鑑から飛び出してきたようなクロアゲハやモンシロチョウ、モンキチョウなど十数匹の蝶が舞う幻想的な空間で、蝶と同じように花びらの蜜を吸う少女が描かれています。

十代半ばの美少女は肌もやわらかで、長く肩まで伸びた黒髪は、一本一本まで丁寧に描き込まれています。自由な世界観を、飛び回る蝶と少女になぞらえているようにも見えます。

藤島武二(1867年生~1943年没)は、黒田清輝の推薦で東京美術学校の絵画指導を長い間務めました。

フランスやイタリアでも学んだことからアルフォンス・ミュシャやアール・ヌーボーの影響を受けた画家とも言われています。

その一つが、与謝野晶子主幹の「明星」や歌集「みだれ髪」の装丁を手がけた中で、歌集の表紙絵はアールヌーボーの代表的なデザインとして、当時の斬新だった歌集とともに装丁もなかなかの評判を得た作品として有名です。

その2年後に制作したのが、この切手に採用されている「髪」になります。

藤島武二は、昭和55年発行の近代美術切手にも「黒扇」が採用されています。代表作品は「池畔納涼」、「匂い」、「東洋振り」など自由で快活な女性像を得意としています。

切手は額面10円。現在、買取価格は1枚10円、シートは100円程度となります。

この他、明治以降の美人画切手には、昭和42年の黒田清輝の「湖畔」、昭和44年切手趣味週間の小林古径の「髪」や、昭和49年の伊藤深水「指」など、有名な美人画を思い存分に収集できるのも、切手ならではの楽しみ方ではないでしょうか。

『蝶切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,専門の鑑定士がいる業者に申し込む

切手趣味週間は歴史が古くたくさんの種類が発行されていて、古い種類ほど希少価値が高くなっています。

しかし金券ショップや一般の買取店で買取りをすると、1枚ずつ査定されることは少なく安い金額で買取りされてしまいます。

切手の価値を正確に判定できるのは、切手買取店い在籍する熟練の切手鑑定士になります。

2,高く売る秘訣は2社以上で査定

実は買取業者によって査定額には差があります。特に希少価値が高い切手や枚数が多いと査定額の差も大きくなります。

数万円の差がつくことも珍しくありません。そのため2社以上に査定額を出してもらうのが高く売る秘訣になります。

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