レア度 | ☆ |
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買取価格 | 額面通り |
額面 | 50円 |
発行年度 | 1979年 |
「舞妓」は、昭和55年に近代美術シリーズ第6集で発行されています。
額面50円、発行枚数2800万枚。買取価格は1枚数十円、20面シートは1,000円程度になります。
洋画家・黒田清輝が10年に及ぶパリ留学から帰って間もなく描いたものです。
切手の絵は、黒地の振り袖に綺羅びやかな振り袖姿の舞妓さんが、用事を聞きにきた少女と何か話しています。
赤い襦袢は艷やかで、はっきりとした眼差し、窓辺に腰掛けて桟に手をかけるポーズはとても明るく活き活きしています。
黒田清輝は、慶応2年に鹿児島県生まれ。
東京外国語学校を卒業後、法学の勉強のためにパリに留学するのですが、もともと絵が好きだったこともあり、パリ在住の画商・林忠正に画家になったほうがいいと薦められ、絵を目指して転向したという異色の人です。
当時のパリは、モネやマネ、ゴッホなど写実派から印象派へと画壇が大きく変革した頃で、ちょうどその時代に遭遇しています。
「舞妓」は、帰国したばかりの絵だけに、ボーズもどこか洋風で、後ろを流れる鴨川にも光がふりそそぎ、印象派の雰囲気が漂う京都が描かれています。
ヨーロッパと日本は遠いようですが、パリ万博で初めて浮世絵を目にした西洋の画家たちに、大胆な構図や自然の表現などで大きな影響を与えています。
一方、清輝はパリから日本の伝統的な美意識になかった、鮮明な色彩感覚を持ち帰りました。
後に、東京美術学校の西洋画科の最初の教員として指導する傍ら、自身でも白馬会を発足して藤島武二や岡田三郎助など後輩の育成にも熱心に取り組んでいます。
代表作は舞妓のほか「読書」「裸体婦人像」「花野」など。
切手では、後に黒田清輝の妻となる女性がモデルの「湖畔」でも採用されています。
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