レア度 | ☆ |
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買取価格 | 額面通り |
額面 | 80円 120円 |
発行年度 | 1991年 |
「絵巻物 伴大納言絵詞」は、平成3年の国際文通週間で発行されました。平安時代中期の「応天門の変」を題材にした絵巻物です。
「源氏物語絵巻」、「信貴山縁起絵巻」、「鳥獣人物戯画」と共に日本4大絵巻とされています。
「応天門の変」とは、清和天皇の時代に朝廷の正門にあたる応天門が放火されたことで、伴大納言は天皇に犯人の名前を進言します。それで疑いをかけられた左大臣源信は処罰されました。
ところが、真犯人は別にいるのではと太政大臣の藤原良房の横槍が入り、今度は伴大納言が取り調べを受けるという朝廷の勢力争いです。
実際にあった事件で、話の一場面ごとに絵巻が付けられています。人々の表情や衣装、風景もリアルで、千年前に引き込まれるようです。
切手の図柄は、燃え上がる応天門を風上の安全なところから見る人達。皆、貴族たちですが、心配というよりは笑みを浮かべている人もいて、野次馬的に描かれているのが面白いです。
もう一枚は、放火の嫌疑をかけられ連れて行かれる伴大納言、まさか自分がと思ったでしょうが、門から見送る悲しみの従者が描かれています。結局、流罪になったそうです。
歴史を見ると、応天門の変によって大納言、右大臣、左大臣がいなくなり、藤原良房が漁夫の利を得て、その後の藤原家による摂政政治の幕開けとなります。
この事件後300年も経て、後白河法皇が常磐光長に描かせたといわれています。余程、朝廷の教訓と考えたのでしょうか、上・中・下巻の全3巻からなっています。出光美術館所蔵、国宝。
額面80円。1000万枚発行。
額面120円。1000万枚発行。
買取価格は額面程度となります。
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