築地明石町切手
レア度
買取価格額面通り
額面15円
発行年度1971年

築地明石町は、昭和46年の切手趣味週間で発行されました。明治~昭和初期の日本画家・鏑木清方の作品になります。

図柄は、ゆったりと着流した着物に黒羽織をはおり、足元には素足に下駄をつっかけた、粋な女性の立ち姿です。

色白の顔を横に向け、その先を見つめる眼差しは清楚で、髪の生え際や眉、口元の紅が女らしさを引き立てています。

女性の表情や、着物の柄まで緻密に描かれた、清方の出世作。昭和2年、帝国美術院賞を受賞した作品です。

鏑木清方は、明治11年東京・神田生まれ。幼少から浮世絵を学び、父が新聞社を主幹していた関係で、17歳の頃には新聞の挿絵を描いたり、美人画を描くなど活躍の場に恵まれていました。

23歳の時に、本格的に画業に専念するために「鳥合会」を結成し、浮世絵や大和絵の研究に没頭します。浮世絵に学んだ構図や、江戸の下町情緒を織り交ぜた美人画で、人気を得た画家です。

鏑木清方、上村松園、伊東深水は、近代日本の美人画を代表する3人と称されています。

切手でも、平成22年の国際文通週間で、伊東深水の「三千歳」(額面90円)、鏑木清方の「野崎村」(110円)、上村松園の「牡丹雪」(130円)が、揃って発行されています。

清方は、文芸・文学にも造詣が深く、小説を題材にした作品も多く描いています。特に樋口一葉の大ファンで、「たけくらべ」を暗唱できるほどでした。

「一葉女史の墓」のほか、切手で採用された昭和56年・近代美術シリーズ「一葉」(額面60円)、平成23年・国際文通週間「たけくらべの美登利」(額面130円)などもそうです。

代表作品は、「秋宵」「佃島の秋」「嫁ぐ人」「黒髪」「雨月物語」など、93歳没。

額面15円、4300万枚発行。切手の買取価格は1枚10円、シートは100円~200円となります。

額面程度の価値になりますが、他の切手と一緒に査定をすると価値が高くなることがあります。

『築地明石町切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,専門の鑑定士がいる業者に申し込む

切手趣味週間は歴史が古くたくさんの種類が発行されていて、古い種類ほど希少価値が高くなっています。

しかし金券ショップや一般の買取店で買取りをすると、1枚ずつ査定されることは少なく安い金額で買取りされてしまいます。

切手の価値を正確に判定できるのは、切手買取店い在籍する熟練の切手鑑定士になります。

2,高く売る秘訣は2社以上で査定

実は買取業者によって査定額には差があります。特に希少価値が高い切手や枚数が多いと査定額の差も大きくなります。

数万円の差がつくことも珍しくありません。そのため2社以上に査定額を出してもらうのが高く売る秘訣になります。

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