第4集 石見銀山遺跡とその文化的景観切手
レア度
買取価格額面通り
額面80円
発行年度2008年

この切手は2008年10月23日に発行されたもので、石見銀山遺跡とそれに関連する建築物などを描いています。石見銀山遺跡は島根県大田市に所在し、2007年に世界文化遺産に登録されました。

料額は80円で、1シートは10枚の異なった図柄の切手から成っています。1,500万枚(150万シート)発行されました。デザインを担当したのは日本郵便の切手デザイン室に所属する切手デザイナーの兼松史晃氏です。

1枚目にはタルタリア図の一部が描かれています。タルタリア図とはアントワープ生まれの地図製作者のオルテリウスが16世紀に出版した地図帳です。

実際の日本とは似てもつかない形の地図ではあるものの、「銀鉱山」の記載があるところが興味深いところです。

2枚目に龍源寺間歩が描かれています。間歩(まぶ)とは坑道のことで、遺跡の中に複数ある行動のうち唯一、現在も公開しています。

3枚目には大正時代の製錬工場と清水谷製錬所跡が描かれています。大森鉱山製錬所はすでに完全に取り壊されてそれがかつてあった場所であることを示す看板しかありませんが、清水谷製錬所は今でもその跡が残っています。

4枚目には城上(きがみ)神社天井画が描かれています。城上神社は大森地区に所在し、その天井には鳴き龍が描かれています。重層式拝殿造がこの神社の特徴です。

5枚目には羅漢寺五百羅漢が描かれています。羅漢寺は大森地区に所在する高野山真言宗の寺で、石窟にはいろいろな表情の五百羅漢が安置されています。

6枚目には大森銀山地区が描かれています。この地区には昔ながらの街並みが残されており、散策に適しています。ここでは実際に現地の人々の生活が営まれています。

7枚目には銀地狛犬が描かれています。この狛犬は石見銀山で産出された銀で作られたもので、広島県廿日市(はつかいち)市に所在する厳島神社に奉納されています。

8枚目には熊谷家住宅が描かれています。熊谷家は石見銀山周辺で最も有力な商家でした。それだけあって豪華な造りになっています。

9枚目には御公養丁銀と銀山稼方絵巻が描かれています。御公養丁銀とは毛利氏への上納または朝廷や幕府への奉納のために使われた銀のことです。銀山稼方絵巻には鉱山内での作業の様子が描かれています。

10枚目には温泉津(ゆのつ)の内藤家屋敷が描かれています。温泉津は温泉地でありますが、石見銀山で産出された銀の積出港としても栄えました。この建物は内藤家の栄華を感じさせる立派な屋敷です。

シートの背景には御取納丁銀と大正時代の大森鉱山が描かれています。御取納丁銀は石見銀山を支配していた毛利元就が朝廷に献納した銀のことです。また石見銀山は大正時代には休山してしまいました。

切手を買取業者に出す場合、買取価格は10枚シートで800円前後になります。

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