第1次動植物国宝切手
レア度☆☆
買取価格額面通り~高い
額面80銭~50円
発行年度1950年~1951年

「第1次動植物国宝」は、昭和25-26年にかけて発行された普通切手です。

「石山寺多宝塔」「前島密」「尾長鶏」(淡い)「尾長鶏」(濃い)「観音菩薩像」(法隆寺)「姫路城」「平等院鳳凰堂」「弥勒菩薩像」(中宮寺)の8種。

石山寺は、紫式部が源氏物語を書いたお寺として有名です。その境内に建つ多宝塔は建久5年に建立された日本で最も古いもの。檜葺の屋根の優美な姿が目をひきます。

前島密は、明治4年にわが国の近代郵便制度を考案した人です。近代的な郵便局や郵便ポスト、料金の全国一律などを導入し郵便の父と呼ばれています。

尾長鶏は、高知県原産の特別天然記念物。尾を伸ばすと12mにもなるので、止まり木に止まっています。切手では、白地にグリーンとオレンジの尾長の色彩がわずかに表れています。

法隆寺・観音菩薩像は、飛鳥時代の作で、何でも叶えてくれそうなふくよかな表情に魅せられます。切手でも人気で、第2次や趣味週間でも発行されますが、額面の表示が10.00と珍しく、この菩薩像はマニアに珍重されています。

姫路城は、白い漆喰で白鷺城と呼ばれています。切手は、第2次でも発行されますが、色が違うため第1次の白地に茶色はレア切手となっています。

平等院鳳凰堂は、平安後期・藤原頼道によって建立された寺院。末法思想が広がるなか、本尊の阿弥陀如来像と壁面の52体の雲中供養菩薩像が極楽浄土を表しています。

中宮寺・弥勒菩薩像は、法隆寺の伽藍にあり、飛鳥時代の作とされています。台座に片足を組み、その上に右手を頬にあて、わずかな微笑が観る人の心を癒してくれます。

郵便料金のたび重なる改定のため、翌年には新しい切手が発行され、発行期間が短かったことや、2次動植物国宝で採用されなかった図柄が珍しい切手とされています。

また、単位が円になり、1.00という表記は最後となったため、第1次は「0つき」と呼ばれてプレミア切手です。

買取価格で高い種類は「平等院鳳凰堂」は1,000円、「姫路城」は2,000円、「弥勒菩薩像50円」は7,000円前後などとなります。

国宝の「石山寺多宝塔」「姫路城」「平等院鳳凰堂」「弥勒菩薩像」(中宮寺)がそれぞれ小型シートになっていますが、発行数が少なくこちらもプレミア切手です。

 

『第1次動植物国宝切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,専門の鑑定士がいる業者に申し込む

普通切手は歴史が古くたくさんの種類が発行されていて、古い種類ほど希少価値が高くなっています。

しかし金券ショップや一般の買取店で買取りをすると、1枚ずつ査定されることは少なく安い金額で買取りされてしまいます。

切手の価値を正確に判定できるのは、切手買取店い在籍する熟練の切手鑑定士になります。

2,高く売る秘訣は2社以上で査定

実は買取業者によって査定額には差があります。特に希少価値が高い切手や枚数が多いと査定額の差も大きくなります。

数万円の差がつくことも珍しくありません。そのため2社以上に査定額を出してもらうのが高く売る秘訣になります。

下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。