竹本義太夫 切手
レア度
買取価格額面通り
額面80円
発行年度2001年

この切手は平成13年文化人郵便切手の一つとして江戸時代に人形浄瑠璃(一種の人形劇)の分野で活躍した竹本義太夫の生誕350周年を記念して2001年11月5日に発行されたものです。

料額は80円で、シート構成は縦5枚と横2枚の計10枚です。900万枚(90万シート)発行されました。

この切手をデザインしたのは財務省印刷局上席工芸官の及川滋氏です。日本郵便の切手デザイナー以外の人が切手のデザインを担当するのは異例のことです。

竹本義太夫は1684年に大坂道頓堀に竹本座を開いて座元(責任者)となり、著名な浄瑠璃の作者である近松門左衛門が書いた「世継曽我(よつぎそが)」を上演しました。

これをきっかけに彼は近松門左衛門と深いかかわりを持つようになりました。

翌1685年に近松門左衛門作の「出世景清(しゅっせかげきよ)」を竹本座で上演して以来、彼が近松門左衛門と協力して上演した作品は「新浄瑠璃」と呼ばれるようになり、浄瑠璃の歴史に大きな影響を与えるようになりました。

1703年には竹本座で上演された近松門左衛門作の「曽根崎心中」が大ヒットしてからは座元の地位を退きましたが、それでも彼は竹本座で活躍し続けました。

竹本義太夫が1714年に亡くなった後、人形浄瑠璃は複数の興行元によって上演されるようになりました。

しかし興行元のほとんどはすたれてしまい、人形浄瑠璃は文楽座のみが興行するようになりました。その結果人形浄瑠璃と文楽は同じものを指すようになりました。

人形浄瑠璃文楽は2008年にユネスコの無形文化遺産に登録されました。今では人形浄瑠璃は公益財団法人文楽協会によって主催されるようになっています。

この切手の現在の取引価格ですが、日本郵便趣味協会では未使用の1シートが1,200円で、マルメイトでは同じく未使用の1シートが1,100円で販売されています。

ヤフオクでは執筆時現在で未使用の1シートに840円の値段が付いています。

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文化人切手はシリーズものなのでコレクターにとっては集めるのが楽しい切手になります。

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