立美人図ペア切手
レア度
買取価格額面通り
額面50円×2枚
発行年度1979年

「立美人図ペア」は、昭和54年の切手趣味週間に発行されました。

切手右側は、金糸の打ち掛けを右手で引き上げ後ろに反り返ったような姿勢の美人の立ち姿です。

袖の模様は、青竹の生垣のあいだから大輪の菊の花が咲き、後身ごろの裾の柄と連動しています。襦袢の鮮やかな赤と青がすっきりと全体を引き立てています。

左側の女性は、白地の上下に茶色のぼかしと水色のぼかしの地模様に、水色で描かれた藤の花と葉の粋な柄、八掛という着物の裏にも黒地に金糸がわずかに見えます。

襦袢も赤い縦縞の、今の時代にも受け入れられそうな好みです。どちらの絵も肉筆画で、左側は懐月堂安度作、右側は弟子の度繁作です。 

懐月堂とは、江戸時代中期の元禄~正徳はじめに浅草界隈で活躍した絵師集団で、多くの要望に応えて大量に美人画を制作してしました。

その頃の美人画の特徴は、背景には何も描かずに、評判の遊女や役者の全身像がアップにされていて、実に堂々としています。当時の人々にとっては、アイドルのポスターのように大切なものだったのでしょう。

元禄時代は、1688年~1704年の間のわずかな期間ですが、町人文化が一気に広がった時代です。

現世を憂き世ではなく浮世と置き換え、享楽的な平和な時代です。

井原西鶴や近松門左衛門、俳句の松尾芭蕉、絵師の尾形光琳や浮世絵の粗・菱川師宣の台頭など、民衆に向けた文芸や文化、絵画などがキラ星のごどく花開いていきます。

切手でお馴染みの「見返り美人」は、菱川師宣によってこの頃に描かれたものです。

趣味週間の「寛文美人図」は、元禄より5年ほど前の寛文年間、そして「立美人図」は元禄年間の最中の作品で、美人画の頂点の頃と言えます。

額面50円。2種連刷、各2500万枚発行。切手の買取価格は2枚セットで100円、シートは400円程度となります。

額面程度の評価になりますが、他の切手とまとめて査定をすると価値が高くなることがあります。

『立美人図ペア切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,専門の鑑定士がいる業者に申し込む

切手趣味週間は歴史が古くたくさんの種類が発行されていて、古い種類ほど希少価値が高くなっています。

しかし金券ショップや一般の買取店で買取りをすると、1枚ずつ査定されることは少なく安い金額で買取りされてしまいます。

切手の価値を正確に判定できるのは、切手買取店い在籍する熟練の切手鑑定士になります。

2,高く売る秘訣は2社以上で査定

実は買取業者によって査定額には差があります。特に希少価値が高い切手や枚数が多いと査定額の差も大きくなります。

数万円の差がつくことも珍しくありません。そのため2社以上に査定額を出してもらうのが高く売る秘訣になります。

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