湖畔切手
レア度
買取価格額面通り
額面15円
発行年度1967年

黒田清輝による名画「湖畔」を題材にした切手で、昭和42年の切手趣味週間で発行されました。

切手の画は、湖をバックに黒髪を結い上げ、うちわを片手に涼んでいる浴衣姿の女性が描かれています。

健康的で明るく、大きな瞳、引き締まった口元、はっきりとした顔立ちの横顔が印象的です。太陽に照らされた水面に光の波がさざめいていますが、女性の邪魔をしないように背景の色彩を抑えています。

黒田は、20歳代からパリに10年間滞在しています。

目的は法律の勉強だったのですが、少年の頃に最初に買った本が「ゴッホの画集」だったというほど絵が好きだったこともあり、留学の途中から画業に変更したという経歴の持ち主です。

当時19世紀最後のパリは、モネやマネが活躍していた時代で、写実から印象派へと大きく変化していくヨーロッパの画壇の影響も大きかったのではないでしょうか。

こうした空気を存分に学んで帰国後、東京美術学校で最初の洋画科の教授を勤めるかたわら、自らも絵を描き人材の育成にも熱心でした。

白馬会という洋画研究会を結成して、これまで日本になかった先進的な絵画のあり方を追求していきました。写実と印象派を取り入れた、近代洋画の父と言われています。

「湖畔」は明治30年、黒田が31歳のときのものです。湖畔のモデルは妻を描いたもので、代表作として東京の黒田記念館で保存されています。重要文化財。

この他、パリで描いた「読書」や帰国後の「舞妓」「野辺」など女性像や風景画などもたくさん残しています。また昭和55年、近代美術シリーズ第6集切手で「舞妓」も採用されています。

ちなみに、白馬会の後輩、藤島武二の「蝶」も昭和41年切手趣味週間で取り上げられています。

湖畔切手は発行枚数が3300万枚と多いため価値は低くなっています。買取価格は1枚10円、シートは100円程度となります。

額面程度の価値になりますが、他の切手と一緒に査定をすると価値が高くなることがあります。

『湖畔切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,専門の鑑定士がいる業者に申し込む

切手趣味週間は歴史が古くたくさんの種類が発行されていて、古い種類ほど希少価値が高くなっています。

しかし金券ショップや一般の買取店で買取りをすると、1枚ずつ査定されることは少なく安い金額で買取りされてしまいます。

切手の価値を正確に判定できるのは、切手買取店い在籍する熟練の切手鑑定士になります。

2,高く売る秘訣は2社以上で査定

実は買取業者によって査定額には差があります。特に希少価値が高い切手や枚数が多いと査定額の差も大きくなります。

数万円の差がつくことも珍しくありません。そのため2社以上に査定額を出してもらうのが高く売る秘訣になります。

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