波斯の壺切手
レア度
買取価格額面通り
額面60円
発行年度1982年

「波斯の壺(壷)切手」の意匠となっている絵は、小島善三郎氏という画家によって1956年に描かれた作品となっています。

東京都美術館に、作者が無償で寄贈しました。

悠々としており、とても美しい絵となっていて、左右に対象的な模様を施した、如何にも異国を想起させるペルシャの花瓶と、その上に活けてあるほどほどに均衡が欠如している自然的な野花が繊細に描かれています。

花瓶の底とテーブルがおかしなことに平面で描かれ、まるで3次元と2次元を大胆に比較させています。

この構図を取ることによって、画面の全体図の煌びやかさが顕著に引き立てられています。

また、テーブルのななめ側に置かれている縞模様と、微々たる塗分けがされている背景により、空間に奥行きが発生しています。それにより、野花と花瓶との自然なようすが確保されています。

作者である小島善三郎氏は、福岡県で出生した画家の1人です。大学生の頃から画家を志望するようになり、1914年には本郷洋画研究所で2か月学ぶものの、東京美術大学の入学試験に頓挫し、以降は自学で絵を描きます。

1915年、ふるさとに戻った際に結核になります。療養してある程度治癒した1920年に、もう1度上京します。

板橋を拠点として絵の制作を行い、作品を大二科展に出すと入選します。

1925年~1928年にはフランスに渡航し、そこでアトリエを貸してもらいます。その間にも作品を描いては、二科展へ出品し続けます。

1930年になると、独立美術協会を設け日本で独自の進化を遂げている油彩画を確立させることに取り組みます。彼が提言する日本的洋画は、のちに多くの画家に波及していきました。

買取価格は1枚数十円、20面シートは1,000円程度になります。

額面程度の価値となっているので、なるべく多くの切手と一緒に査定に出すことをおすすめします。

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