毛主席の立派な兵士・劉英俊切手
レア度☆☆☆
買取価格少し高い~高い
額面8分
発行年度1967年

世界各国で共通しているのは、国のヒーローやヒロインを切手のデザインに採用することです。

中国で英雄視されているのは毛沢東、日本では蒋介石率いる中華民国を台湾に追いやり、文化大革命では毛沢東を熱烈に支持する紅衛兵が大量殺戮を行ったため、毛沢東に否定的な方もいます。

しかし中華人民共和国(通称、中国)を建国したことは、統一国家意識がなかった人民にとっては現在でも最高指導者と称されています。

毛沢東一人が社会主義革命を起こしたのではなく、志が高い人材は朝鮮半島にもいました。

中国の切手のデザインにも採用されているヒロインが、医療の普及と女男平等を成し遂げた劉英俊(ユ・ヨンジュン)です。

切手に用いられる英俊は人民服を着て勇ましく見えますが、平壌生まれの女性、英俊は日本と関わりが深く、医療を学ぶために東京にある旧制女子専門学校(現在の女子医大)へ留学していました。

日本に居る時から社会主義運動や女性啓蒙活動に感心を示していた英俊は、監視対象とされマーク、帰国してからは朝鮮総督府が認可した女子専門学校の校医として働きながらも、女性啓蒙活動を積極的に行っていました。

当時の朝鮮は韓国併合(明治43年)による大日本帝国領、朝鮮総督府とは朝鮮を統治するための官庁でした。

貧しい人にも手厚い医療をする英俊は、日本がポツダム宣言を受諾して朝鮮が解放された年の1945年に朝鮮婦女総同盟の中央執行委員長に就き、活動する際のスローガンは封建制を打破する「女男平等」、しかしその当時は労働運動指導者を「不逞の輩」と非難する時代、アメリカにマークされていた英俊は逮捕されてしまいました。

釈放後は活動の第一線から退いていましたが、統一民主国家樹立を論議する南北連席会議の招請状を受けとった英俊は躊躇いなく北に渡りました。

北に渡った英俊は最高人民会議代議員等の要職に就き、没後は北朝鮮の功労者が埋葬されている愛国烈士陵に安置されています。

社会主義運動に貢献した活動家である劉英俊が切手(6種完)になったのは、英俊(1890年~1972年)が生存中の1967年、文化大革命時代(1966年~1976年)の中国では切手の収集が認められていないため稀少となっています。

買取価格は6種セットの美品で20,000円前後、使用済みでも10,000円近くになるので消印があっても査定に出す価値のある切手です。また1枚でも1,000円以上の価値が見込まれます。

『毛主席の立派な兵士・劉英俊切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,切手鑑定士が在籍する業者に売る

中国切手は種類が非常に豊富なので、正確な価値は経験豊富な切手鑑定士がいる業者に見てもらうしかありません。

金券ショップや中古買取店だと切手の価値を判断できず、希少価値の高い切手でも数十円などで買い取られる場合もあります。

2,高く売るポイントは2社以上の査定

切手を高く売るには複数の買取業者に出すことがポイントになります。

査定額は買取業者によって異なり、価値の高い切手であればその差は数倍になることも珍しくありません。

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