レア度 | ☆ |
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買取価格 | 額面通り |
額面 | 50円×2枚 |
発行年度 | 1977年 |
「機織図ペア」は、昭和52年の切手趣味週間で発行されました。
機織図とは、糸を紡ぐ女性を描いた屏風のことです。作者は不明ですが、江戸・寛永年間の頃の岩佐派によるものと推定されています。
機織り、糸繰り、くくり染めなど、当時の技術が丁寧に描かれている珍しい場面です。金色の地色に秋を思わせるすすきや草花などを散りばめ、屏風画として品格のある表現になっています。
切手の図柄は、屏風の上下が少しトリミングされています。かいがいしく機を織る女性の活き活きとした表情や、後ろ向きで横縞の柄の着物に赤い細帯びを締め、立姿で作業をする女性。
そして、後ろの方にも2人が座った姿勢で、糸くぐりの最中です。
同時代のこうした風景を表したものに、室町時代・狩野元信作の「養蚕機織図屏風」があります。
山水画を思わせる広大な景色の中に養蚕や機織りなどの作業場が建ち並び、機織りの様子が順をおって13の工程が描かれています。今でいう、作業手順書の永久保存版のようなものでしょうか。
桃山時代に、中国から絹と撚糸の技術がわが国に伝わって、西陣織や京ちりめんなどの華やかな織物が織れるようになりました。
当時の絹の輸入量は大変なもので、交換していた銅が日本からなくなると言われるほどでした。ついに、江戸時代には絹織物は高級品となって、庶民には手の届かないものになります。
各藩では養蚕を大いに奨励して、京友禅や加賀友禅など国産の絹織物へとつながっていきます。機構図切手も、そうした歴史を覗きながら鑑賞すると新たな興味がわいてきますね。
額面50円、ペアで2500万組発行。
切手の買取価格は2枚セットで100円、シートは400円程度となります。
額面程度の価値になりますが、他の切手と一緒に査定をすると価値が高くなることがあります。
『機織図ペア切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?
1,専門の鑑定士がいる業者に申し込む
切手趣味週間は歴史が古くたくさんの種類が発行されていて、古い種類ほど希少価値が高くなっています。
しかし金券ショップや一般の買取店で買取りをすると、1枚ずつ査定されることは少なく安い金額で買取りされてしまいます。
切手の価値を正確に判定できるのは、切手買取店い在籍する熟練の切手鑑定士になります。
2,高く売る秘訣は2社以上で査定
実は買取業者によって査定額には差があります。特に希少価値が高い切手や枚数が多いと査定額の差も大きくなります。
数万円の差がつくことも珍しくありません。そのため2社以上に査定額を出してもらうのが高く売る秘訣になります。
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