東海道五十三次「蒲原」切手
レア度☆☆☆
買取価格少し高い~高い
額面30円
発行年度1960年

歌川広重の東海道五十三次「蒲原」は、昭和35年10月の国際文通週間に発行された切手です。

江戸時代に、最も人気の高かった浮世絵師・歌川広重の「蒲原・夜の雪」が採用されています。

版画は、街道沿い雪がこんもり積もった銀世界、十数軒の宿場の屋根も真っ白です。行き交う人もまばらですが、先を急ぐのでしょう。

箕をつけたり、傘を半分たたんで寒さを防ぐように、白い足あとを残しながら歩いています。

鈍色の空にしんしんと降る雪は、大粒のあられのように描かれています。広重ならではの、夜の雪を一段と強調した描写です。

蒲原は五十三次15番目の宿で、現在の静岡県静岡市付近にあたり、温暖な気候で雪が降ることは考えにくいと言われています。

なのになぜ架空とも思われる、蒲原の雪景色が題材にされたのかが、今も謎とされています。

広重の浮世絵は、パリの印象派の画家ゴッホやモネにも大きな影響を与えています。パリ万博で日本から出品された美術品が賞賛されジャポニズムという言葉も生まれました。

ゴッホは、広重を何枚も模写していますし、モネの人気のない雪景色を描いた絵にも、広重の構図や色遣いなど、「蒲原」に触発されたと思わせる部分があります。

五十三次「蒲原・雪の夜」は額面30円、現在1000円~1300円と五十三次の中でも飛び抜けて高い値段で取引されています。発行枚数が、500万枚と少なかったので、文通週間切手では名品として扱われています。

切手を買取業者に出す場合、買取価格は1枚100円~300円、1枚で銘版付きなら1,000円前後、さらに美品のシートなら10,000円前後となります。

文通週間の切手はシリーズとなり、第1回目では、「京師」「桑名」「蒲原」「箱根」「日本橋」の5点が取り上げられています。

五十三次には53の宿場と、出発点の「日本橋」と終点の「京師」とを合わせ、55枚の版画が制作されています。

『東海道五十三次「蒲原」切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,切手専門の買取業者が有利

国際文通週間切手は様々な種類があり図案の面白さからコレクターから人気があります。高額買取りになる種類は少ないですが、需要が高いのが特徴です。

もし金券ショップや総合買取店で売ると一律の低価格となるためメリットはありません。切手専門の買取業者なら販売ルートを持っているのでプラスαの価値が期待できます。

2,1社だけの査定はもったいない

切手の枚数が多いほど査定額の差は大きくなります。そのため査定に出すのが1社だけではもったいないのです。

ある切手買取業者で金額が安くても、別の業者ではプレミアム切手を見つけてくれて数倍以上になる可能性もあります。そのため2社以上に出すことがおすすめです。

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