レア度 | ☆ |
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買取価格 | 額面通り |
額面 | 60円 |
発行年度 | 1982年 |
「普陀落山観世音菩薩像」(ふだらくせん かんぜおん ぼさつぞう)切手は近代美術シリーズ切手のひとつで、第13集の物にあたります。
発行年は1982年8月5日で、額面は60円です。当時の発行枚数は、2,800万枚という記録が残っています。
図版は、幕末から大正の時代に活躍した、文人画家と儒学者である富岡鉄斎(とみおかてっさい)によって描かれた作品になります。
富岡鉄斎は1837年に京都で生まれ、幼少期から勉学に励み、15歳ごろには漢文、詩文などを学びます。絵については、18歳ごろに南北号派の者から習うようになり、1862年に画業で生計を立てるようになります。
座右の銘のもと、国内を旅し、1874年には北海道を巡り、そこから氏の代表作である北海道に住むアイヌの人々の生活など風俗を題材にした「旧蝦夷(きゅう えぞ)風俗図」を描いています。
その作風は油絵のような重い質感のある水墨画が特徴で、生涯で2万点もの作品を描いたと言われています。
ただし、本人は自分自身の職業は儒学の学者であるとしていて、絵画は余技(専門以外に、身につけた技芸)であると考えていたといいます。
その考えの通り、氏の作品は博学な知識に裏打ちされており、自分の作品を見るときにはまず賛文を述べてほしいというのが口癖でした。
なお、このシリーズ切手は1979年からの5年間にかけて発行された、大正から昭和の間の美術作品をテーマとした特殊切手です。
選定された作品のどれもが日本美術史に残る名作になり、合計で32種類が存在します。コレクターとしてシリーズを集める愛好者が多い人気の切手でもあります。
ですので、今回の「普陀落山観世音菩薩像」切手で近代美術を題材にした切手に興味を持たれたひとは、道のりは長いですが残り31枚の切手も集めるとさらに楽しさが増すでしょう。
買取価格は1枚数十円、20面シートは1,000円程度になります。
額面程度の価値となっているので、なるべく多くの切手と一緒に査定に出すことをおすすめします。
『普陀落山観世音菩薩像切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?
1,切手専門の買取業者で査定をしてもらう
近代美術シリーズ切手はシリーズものなのでコレクターにとっては集めるのが楽しい切手になります。
希少価値が高い種類は多くありませんが、需要が高いのでシリーズが揃っていると切手買取業者ならプラスαを加算してくれることがあります。
一般的な中古買取ショップの場合、販売ルートを持っていないので一律の安い金額で買取りされる可能性があります。
2,損をせずに売るなら2社以上で査定
買取価格は切手買取業者ならどこでも同じというわけではなく、価値のつけ方に違いがあります。
1枚だと少しの金額差でも数十枚、数百枚になると大きな金額差となります。そのため高く売るには2社以上に査定をしてもらうと損をせずに売ることができます。
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