悲母観音像切手
レア度
買取価格額面通り
額面50円
発行年度1979年

「悲母観音像切手」が発行されたのは1979年5月30日です。枚数は2800万枚、シート枚数は140万枚です。

切手の買取価格は1枚数十円、20面シートは1,000円程度になります。

切手のモチーフとなった意匠を描いたのは、狩野芳崖という日本画家で、近代日本画の父と呼ばれています。日本画を江戸時代から明治時代に伝承する役割を果たしました。悲母観音は彼の代表作です。

現在は東京藝術大学に貯蔵されていて、重要文化財に定められています。この作品の題目は彼自身がつけたものではなく、後に他の人物がつけました。

画材として用いられているのは絹地で、トラディショナルな岩絵具などを用いて描かれており、当時色彩のレパートリーが少なかった日本画の色を増やそうとしているのが分かります。

縦に約2メートル、横に約86センチの等身大タペストリーのようなサイズ感であり、このサイズで描くことによって、まるで本物がそこにあるかのような臨場感があります。

構図のルーツは中国にあり、中国だと空に浮遊している観音と童子がいる絵があります。構図は芳崖自身で定めたものではありません。

色に関してですが、ハーフトーンの絵具をたくさん用いています。画材である絹全域に金砂子と金泥を絵具と共に使って、複雑怪奇な表現方法が特徴となっています。

技法は、全部色がついている線で構成されており、墨を用いた線は一切使用されていません。

というのは、塗り絵のように作成したのではなく、絵画的に作成されたものだからです。既存の顔料を最大限に生かして、絵具を何重にもして塗布することによる重色法という技法が用いられています。まるで西洋のパステル画みたいな色合いです。

現実的でもありながら、非現実的な矛盾した感覚を覚える、そんな作品となっています。

『悲母観音像切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,切手専門の買取業者で査定をしてもらう

近代美術シリーズ切手はシリーズものなのでコレクターにとっては集めるのが楽しい切手になります。

希少価値が高い種類は多くありませんが、需要が高いのでシリーズが揃っていると切手買取業者ならプラスαを加算してくれることがあります。

一般的な中古買取ショップの場合、販売ルートを持っていないので一律の安い金額で買取りされる可能性があります。

2,損をせずに売るなら2社以上で査定

買取価格は切手買取業者ならどこでも同じというわけではなく、価値のつけ方に違いがあります。

1枚だと少しの金額差でも数十枚、数百枚になると大きな金額差となります。そのため高く売るには2社以上に査定をしてもらうと損をせずに売ることができます。

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