富嶽三十六景「不二見原」切手
レア度
買取価格額面通り
額面50円
発行年度1968年

富嶽三十六景「不二見原」は、昭和43年の国際文通週間に発行されました。

葛飾北斎の富嶽三十六景の中から、「桶屋の富士」とも呼ばれる傑作が採用されています。

不二は富士山のことで、不老長寿とか二つとない唯一のものという意味があります。

画面の場所は、現在の名古屋市富士見町にあたります。超特大の桶を作っている桶職人がメインとなっています。

しゃがんで削っている職人が桶の中で小さく見えるので、大きさは直径2メートル以上はあるでしょうか。これを完成させてから運ぶのは難しいので、現場に来て作業しているところです。

背景には田んぼが広がり、松林の向こうに小さな富士が桶の中に収まっています。ここでも北斎の奇想天外な構図に、見る者はただうなるばかりです。

左側には、北斎のトレードマークの背の高い松の木が配され立体感を表しています。職人の槍鉋や木槌などの道具もしっかり描かれていて、当時の風俗を知る上でも重要です。

北斎は、宝暦10年(1760年)江戸・本所生まれ。10代で浮世絵師・勝川春章に入門して役者絵や黄表紙といわれる雑誌の挿絵を手がけます。その後、狩野派や琳派をはじめ、洋画まで幅広く技の習得に貪欲です。

風景、人物描写、風俗習慣、あらゆるものへの観察力、表現する才能、それを私たちに伝えようとする姿がどの作品にもあふれていて興味はつきません。

90歳の生涯で、狂歌絵本や読本、絵手本など膨大な作品を世に送り出しています。

北斎の浮世絵は、パリ万博でゴッホやモネなど印象派の画家にも衝撃を与えました。構図や遠近法、シンプルな色彩など、それまでの西洋画にはなかったもので、その後の作品に影響を与えました。

額面50円。900万枚発行。買取価格は1枚50円、シートなら400円程度となります。

『富嶽三十六景「不二見原」切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,切手専門の買取業者が有利

国際文通週間切手は様々な種類があり図案の面白さからコレクターから人気があります。高額買取りになる種類は少ないですが、需要が高いのが特徴です。

もし金券ショップや総合買取店で売ると一律の低価格となるためメリットはありません。切手専門の買取業者なら販売ルートを持っているのでプラスαの価値が期待できます。

2,1社だけの査定はもったいない

切手の枚数が多いほど査定額の差は大きくなります。そのため査定に出すのが1社だけではもったいないのです。

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