婦人像切手
レア度
買取価格額面通り
額面15円
発行年度1970年

「婦人像」は、昭和45年の切手趣味週間で発行されました。明治~大正の洋画家・岡田三郎助の作品になります。

図柄は、日本髪の聡明な女性が姿勢を正して鼓を打とうとしている場面です。

表情はふっくらとした面立ちの中に、清楚な雰囲気が漂います。鼓の音が今にも届きそうな、指先までの緊張感が表わされています。

女性像を得意としていて、線のないやわらかな肌のラインはヴィーナスのようになめらかです。

岡田は、明治3年佐賀県生まれ。幼い頃から家族と上京し、百武兼行の洋画展を見て感動し画家を目指します。

10代の頃に堀江正章から基礎を身につけ、黒田清輝らが結成した白馬会に参加し、最先端の写実と外光派を学びます。

東京美術学校助教授を経て、28歳の時に文部省からフランスに留学し著名なラファエル・コランに師事、帰国後、東京美術学校教授となります。

若手の育成に力を注ぎながら、藤島武二と本郷絵画研究所を設立し活動の場を広げます。

その後、38歳で「婦人像」が博覧会で一等賞となり、文展の審査員になります。一貫して、西洋画と日本女性の美しさの表現を追求した画家です。

岡田は大正2年から郵便切手図案審査委員に任命され、切手とは縁が深い作家です。

大正8年「平和」の原画制作や大正大礼、昭和大礼の図案審査をはじめ、昭和17年旧満州国発行の建国十周年「農婦と漁夫」「手をつなぐ五族の少女」、昭和57年発行の近代美術シリーズ「あやめの衣」、平成7年発行の藤原京遷都1300年の「古き昔を偲びて」などがあります。70歳没。

代表作は「婦人像」「あやめの衣」など切手で採用の作品のほか、「楊柳」「フローレンス風景」「水辺の裸婦」など。

額面15円、3000万枚発行。切手の買取価格は1枚10円、シートは100円程度となります。

額面程度の価値になりますが、他の切手と一緒に査定をすると価値が高くなることがあります。

『婦人像切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,専門の鑑定士がいる業者に申し込む

切手趣味週間は歴史が古くたくさんの種類が発行されていて、古い種類ほど希少価値が高くなっています。

しかし金券ショップや一般の買取店で買取りをすると、1枚ずつ査定されることは少なく安い金額で買取りされてしまいます。

切手の価値を正確に判定できるのは、切手買取店い在籍する熟練の切手鑑定士になります。

2,高く売る秘訣は2社以上で査定

実は買取業者によって査定額には差があります。特に希少価値が高い切手や枚数が多いと査定額の差も大きくなります。

数万円の差がつくことも珍しくありません。そのため2社以上に査定額を出してもらうのが高く売る秘訣になります。

下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。