女切手
レア度
買取価格額面通り
額面50円
発行年度1980年

1980年に発売された女切手は、萩原碌山(おぎわらろくざん)によって造られた、彫刻をデザインのモチーフにしています。

この彫刻は、後ろで両手を縄で締められた一人の女性が、空を見上げているという、なんとも考えさせられる彫刻です。

萩原碌山は、明治時代に活躍しました。優れた才能があったにもかかわらず、わずか30歳という非常に若い年で、この世を去っています。

碌山は男性でしたが、女学校に通っており、そこでたくさんの女性達の活気溢れる姿を見るにつれ、その姿を残していきたいと、画家になる決意をしました。

洋画の基礎を学ぶために単身アメリカのニューヨークに渡り、生活費を稼ぐためにアルバイトをしながら、日々の勉強に取り組みます。

今から100年前の時代の若者も、現代のような活力溢れる青年が多くいたのですね。しかし次第に学びを深めていくうちに、自分がやりたいのは本当にこれなのか?と疑問を抱くようになります。

正確な答えも出せぬまま拠点をパリに移した萩原は、そこで人生の転機ともなる作品と出会います。

それがあの有名な「考える人」です。この作品に感銘を受けた萩原は、画家ではなく彫刻家になることを決意。作品を立体的に表すことで、より人間のリアルな魂を描き出そうとしました。

切手のデザインにもなっている「女」は、考える人との共通点を見出せる作品です。考える人はその名の通り、思いにふけっている姿。

そして萩原が造った女は、逃れられない運命の苦痛に耐えつつ、その中でも上を向いて生きていこうという姿が表されています。この二つに共通することは、どちらも人間の苦悩や渦巻いている心の動きを、リアルに表していることです。

人間の「生」に直に触れることで、人間という名の存在を、よりリアルに感じることが出来ます。

買取価格は1枚数十円、20面シートは1,000円程度になります。

買取業者では額面程度の価値になりますが、他の切手と合わせて査定をすると価値が高くなることがあります。

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1,切手専門の買取業者で査定をしてもらう

近代美術シリーズ切手はシリーズものなのでコレクターにとっては集めるのが楽しい切手になります。

希少価値が高い種類は多くありませんが、需要が高いのでシリーズが揃っていると切手買取業者ならプラスαを加算してくれることがあります。

一般的な中古買取ショップの場合、販売ルートを持っていないので一律の安い金額で買取りされる可能性があります。

2,損をせずに売るなら2社以上で査定

買取価格は切手買取業者ならどこでも同じというわけではなく、価値のつけ方に違いがあります。

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