大和絵 松に鷹(鳥)切手
レア度
買取価格額面通り
額面50円
発行年度1974年

「大和絵 松に鷹(鳥)」は、昭和49年の国際文通週間で発行されました。

大和絵とは、中国からきた唐絵に対して、平安時代に描かれるようになった日本風の画風のことで、それを大和絵と呼んでいます。

切手の「松に鷹」は、室町時代後期の画僧・雪村周継の作品です。

図柄は、松の太い幹に悠々と止まっている鷹が描かれています。太い幹の部分は大らかな筆使いの一方、松葉や鷹の羽根は緻密に描写されています。

原画は一対の掛け軸ですが、切手では、左側の軸の鷹が取り上げられていて、アップで鷹の鋭さがより強調されています。

50歳前後の小田原から鎌倉を放浪中の作品で、戦国時代の荒々しい時代を感じさせる絵です。東京国立博物館蔵。重要文化財。

雪村は、現在の茨城県・常陸国で武家の子息として生まれます。夢窓疎石の正宗寺で、禅僧のもとで修業しながら画業に励みます。画号も「雪」の一字を入れるほど雪舟に憧れと尊敬の念を持っていたと言われています。

50歳を過ぎてから、各地へ放浪の旅に出て、修業時代から悟りの時代とも思える作品を生み出しています。最も優れた作品は、中国の仙人を描いた「呂洞賓図」です。

龍の頭に両足を開いて立つ力強い仙人の後ろ姿が、天空の龍と睨み合う場面です。風に乗った仙人は何事にも動じず、目の前の物事に対峙することを教えているようで、雪村の絶頂期とされています。

一方で、身近な野菜や動物の水墨も残っていて、こちらは誰にでもわかる身近で親しみやすいですね。穏やかな雪村の人柄も伝わってくるようです。

その後の、江戸時代・尾形光琳や明治時代・橋本雅邦などにも大きな影響を与えた画家として知られています。

額面50円。2400万枚発行されています。買取価格は美品なら1枚50円、10面シートで500円程度となります。

『大和絵 松に鷹(鳥)切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,切手専門の買取業者が有利

国際文通週間切手は様々な種類があり図案の面白さからコレクターから人気があります。高額買取りになる種類は少ないですが、需要が高いのが特徴です。

もし金券ショップや総合買取店で売ると一律の低価格となるためメリットはありません。切手専門の買取業者なら販売ルートを持っているのでプラスαの価値が期待できます。

2,1社だけの査定はもったいない

切手の枚数が多いほど査定額の差は大きくなります。そのため査定に出すのが1社だけではもったいないのです。

ある切手買取業者で金額が安くても、別の業者ではプレミアム切手を見つけてくれて数倍以上になる可能性もあります。そのため2社以上に出すことがおすすめです。

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