夕顔ペア切手
レア度
買取価格額面通り
額面60円×2枚
発行年度1981年

「夕顔ペア」は、昭和56年の切手趣味週間で発行されました。江戸時代中期の浮世絵師・鈴木春信の「見立夕顔」が取り上げられています。

「見立絵」とは、王朝文学や古典文学などを、その後の時代の風俗に置き換えて描かれたものです。

「見立夕顔」は、源氏物語の「夕顔」を題材としています。まだ17歳の光源氏が六条の御息所のところへ通う途中、五条の乳母の病気を見舞う場面があります。

その時、隣の家の垣根に美しい夕顔が咲いていて、その家の女性に花の名前を聞いたら、女性は自分の扇に花をのせて源氏に送りました。それに対し、源氏は恋歌を返します。

これがきっかけで、源氏は夕顔のところへ通うようになります。

切手右側の図柄は、源氏が源氏香の文様の扇子を手にし、お供は御所車の虫かごを持っています。これで源氏物語から由緒していることがわかります。

左側は、うつむき加減の女性が扇面模様の着物を着て、扇の上には夕顔の代わりに恋文がのっています。

繊細で華奢な女性が印象的です。垣根も一本一本繊細に描かれ、上の方には夕顔が咲いています。東京国立博物館所蔵で、正式名称は「垣外扇持美人」となっています。

春信は、亨保10年(1725年)生まれ。最初に京都で絵の修業をし、後に江戸に移って活躍しています。

細身ですらっとした美人画が特徴ですが、役者絵なども残しています。何より、浮世絵の醍醐味である錦絵の多色刷りの生みの親として、後世の浮世絵師に多大な影響を与えた人です。

切手ではこの他、昭和32年趣味週間の「まりつき」や、昭和44年の第16回万国郵便大会議の「文読み」なども取り上げられています。

額面60円、2種連刷。4500万枚(2250万組)発行。

切手の買取価格は2枚セットで100円、シートは400円程度となります。

『夕顔ペア切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,専門の鑑定士がいる業者に申し込む

切手趣味週間は歴史が古くたくさんの種類が発行されていて、古い種類ほど希少価値が高くなっています。

しかし金券ショップや一般の買取店で買取りをすると、1枚ずつ査定されることは少なく安い金額で買取りされてしまいます。

切手の価値を正確に判定できるのは、切手買取店い在籍する熟練の切手鑑定士になります。

2,高く売る秘訣は2社以上で査定

実は買取業者によって査定額には差があります。特に希少価値が高い切手や枚数が多いと査定額の差も大きくなります。

数万円の差がつくことも珍しくありません。そのため2社以上に査定額を出してもらうのが高く売る秘訣になります。

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