和の食文化シリーズ 第1集

近年発売された面白い切手に、和食をテーマにした切手があります。

「和の食文化シリーズ」として、2015年に発売されました。

これまで国内の切手では料理を題材にしたものはあまりないので、珍しさもあって注目されました。

しかも切手の図案は料理がミニチュアで作製されていて、とてもかわいいのです。

このシリーズは2018年が最後の予定なので、今のうちに手に入れておくのがおすすめですよ。

「和食」は世界でも大注目!

日本が誇る「和食」は、近年海外でもとても注目されています。

実際に海外旅行をした人でも、都市部には日本料理店が昔より増えていることに気づくと思います。

美味しいこと見た目の美しさに加えて、健康的な栄養バランスや日本人の繊細な感覚が受け入れられてきたのです。

その結果2013年12月、ユネスコ無形文化遺産に「和食」が登録されました。

これは大きなニュースとなったのでみなさんもご存知だと思います。

ユネスコ無形文化遺産の登録理由

ユネスコ無形文化遺産の登録理由はこのようになっています。

南北に長く、四季が明確な日本には多様で豊かな自然があり、そこで生まれた食文化もまた、これに寄り添うように育まれてきました。

このような、「自然を尊ぶ」という日本人の気質に基づいた「食」に関する「習わし」を、「和食;日本人の伝統的な食文化」と題して、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。

まとめると、四季のある自然環境に合わせた食文化が高く評価されたとのことです。

説明になると難しいですが、簡単に言えば和食全体が評価されたということでしょう。

日本人として誇らしいことですね。

「和の食文化シリーズ」切手とは?

このユネスコ無形文化遺産の登録を記念して、2015年に「和の食文化シリーズ」切手が発行されることになりました。

「和の食文化シリーズ」は年1回発行で第4集まで予定されています。つまり2018年が最後となるようです。

「和の食文化シリーズ 第1集」

まず2015年11月24日に「和の食文化シリーズ 第1集」が発売されました。

和の食文化シリーズ 第1集

和の食文化シリーズ 第1集2

家庭料理の基本である「一汁三菜」をテーマとして、切手デザイナーの星山理佳さんが料理のミニチュアを作製し、それを切手の図案をしているのが特徴です。

丸いちゃぶ台に栗ご飯や味噌汁、天ぷら、茶碗蒸し、奈良漬などが並んでいます。料理の写真を図案にするのではなく、ミニチュアを作製して図案にするとは、これまでになかったアイデアだと思います。

そのため切手は可愛らしくてほっこりするような切手になっています。

ちなみに、この発売日の11月24日は、ユネスコ無形文化遺産の登録により「和食の日」と制定されました。そのため切手もこの日に合わせて発売されています。

「和の食文化シリーズ 第2集」

第2集は2016年10月24日に発売されました。

和の食文化シリーズ 第2集

和の食文化シリーズ 第2集2

「年中行事」がテーマとなっていて、正月のおせちや、節分の豆と柊鰯、ひな祭りのあられ、花見の桜餅などが図案となっています。第2集はイラストの図案となりました。

淡い色合いで料理が描かれていて、優しい雰囲気のある切手になっています。

「和の食文化シリーズ 第3集」

第3集は2017年10月24日に発売されました。

和の食文化シリーズ 第3集

和の食文化シリーズ 第3集2

「生活に根ざした米料理」がテーマとなっています。

太巻きやおむすび6種、いなり寿司、天むすが可愛らしいイラストで描かれています。

第3集はシール式の切手になっていて形もおにぎりになっているなど、遊び心が詰まった切手になっています。

子供たちも使いやすくて人気が出そうですね。

いずれも1シート820円で販売されています。

切手デザイナーの星山理佳さんとは

「和の食文化シリーズ」は全て星山理佳さんが制作しています。

星山理佳さんは東京造形大学デザインI類を卒業されている、プロのデザイナーさんです。

過去には「星の物語シリーズ」、「星座シリーズ切手」、「年賀郵便はがき『ひつじのマフラー』」、2017年から始まった「海のいきものシリーズ」などを担当されています。

「星座シリーズ」はとても美しい切手として人気になりました。これまで発行された切手の中でも、ここまで美しい切手はなかったかもしれません。

星座シリーズ切手

実績豊富なデザイナーさんだからこそ、和食切手の図案も素晴らしいものになっていると思います。

和食を見直すきっかけに

和食が海外で認められたことだけではなく、この「和の食文化シリーズ」によって私たちも和食の良さを再認識したように思います。

ツイッターでも話題になっています。

切手の図案と同じおにぎりを作った人もいました。リアル「和の食文化シリーズ 第3集」ですね(笑)

作るのは大変そうですが、とても面白い写真になっています。

このように、「和の食文化シリーズ」は美味しそうで楽しくなる切手シリーズです。

コレクションにしたり、友人への手紙に使ったりと活用してみてください。

まとめ

  1. 珍しい和食をテーマにした切手
  2. 第4集まで発売予定
  3. ユネスコ無形文化遺産の登録がきっかけ
  4. 美味しそうな切手で楽しめる

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