吹雪切手
レア度
買取価格額面通り
額面60円
発行年度1983年

「吹雪」は、昭和58年の近代美術シリーズ第15集で発行されました。

日本画家・版画家、伊東深水の作品です。

空から斜めに吹き付ける雪を避けようと、傘を半分閉じて、体を傾けるように歩いています。

吹雪は容赦なく、降り止もうとせず、黒髪にも白いものが落ち、透き通るような肌の冷たさまで伝わってきます。空色に縞模様の雨合羽の下から少し覗く襦袢の赤が、艶やかな花柳界の女性を思わせます。

伊東深水は、明治31年東京・深川生まれ。日本画家の速水御舟の絵を見て感動し、画家になることを決心します。

歌川派の浮世絵を習得したり、13歳で鏑木清方の門下で美人画を学んでいます。16歳で院展に入選するなど、早くからその才能が認められます。

深水は、静的な女性ではなく、歩く姿や、髪の毛をかき上げたり、身繕いをしたり、動的な女性らしいしぐさを見事にとらえています。

どの作品にも、鋭い観察力から生み出された瞬間の場面が描かれています。

無駄のないやわらかな線描、印象的な構図、洗練された色づかい、粋な着物や帯の柄、身の回りの小物など、女性が憧れるような美人が、そこから語りかけてくるようです。昭和7年の版画作品。

自らも花柳界の界隈で暮らしながら、下町情緒や風俗を描き続けています。女性関係も華やかな一面を見せています。明治、大正、昭和と活躍するなかで、深水ファンは多くいました。昭和47年没。

上村松園、鏑木清方、伊東深水は、近代美人画三羽烏と言われています。

深水の切手ではこのほか、「指」が昭和49年の切手趣味週間に発行。「三千歳」が平成22年の国際文通週間に発行。

「楽屋」が、平成23年の国際文通週間に発行。「吹雪」130円が、平成24年国際文通週間で取り上げられています。

額面60円、2800万枚発行。買取価格は1枚数十円、20面シートは1,000円程度になります。

額面程度の価値となっているので、なるべく多くの切手と一緒に査定に出すことをおすすめします。

『吹雪切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,切手専門の買取業者で査定をしてもらう

近代美術シリーズ切手はシリーズものなのでコレクターにとっては集めるのが楽しい切手になります。

希少価値が高い種類は多くありませんが、需要が高いのでシリーズが揃っていると切手買取業者ならプラスαを加算してくれることがあります。

一般的な中古買取ショップの場合、販売ルートを持っていないので一律の安い金額で買取りされる可能性があります。

2,損をせずに売るなら2社以上で査定

買取価格は切手買取業者ならどこでも同じというわけではなく、価値のつけ方に違いがあります。

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