収穫切手
レア度
買取価格額面通り
額面50円
発行年度1979年

「収穫」は、昭和54年の近代美術シリーズ第4集で発行されました。明治時代の洋画家、浅井忠の作品が描かれています。

額面50円、発行部数は2800万枚。買取価格は1枚数十円、20面シートは1,000円程度になります。

刈り取られたばかりの藁はふわりと柔らかく、後ろには藁の山が積み上げられています。

二人の女性が穂を揃えたり、収穫作業にはげむ家族の姿は優しさに包まれ、小麦色の秋の農村の風景が広がっています。日本のどこにでも見られた田畑ですが、秋の日差しが印象的な画面です。

浅井忠は、安政3年、東京・木挽町に武士の子息として生まれます。

幼少の頃から花鳥画を学びますが、明治9年に工部美術学校の第1期生として入学。ミレーの「落穂ひろい」を見て衝撃を受け、イタリア人画家のアントニオ・フォンタネージから洋画の指導を受けます。

明治維新まもない頃のわが国は、政治、経済、建築などの分野では、西洋の様式を積極的に受け入れますが、絵画に関しては迷走の時代でした。

東京帝国大学教授のフェノロサや岡倉天心らが、油絵に批判的だったため日本画賞賛、西洋画は蚊帳の外に置かれてしまいます。

それでも、浅井は挿絵などを描きながら、地道な活動を続けます。そして、明治22年に明治美術会を結成して第1回展覧会を開催、翌年の第2回に長年の想いを込めて「収穫」が出展されました。

展覧会も好評で、草創期の近代洋画の道を開いた作品として、重用文化財に指定されています。

浅井らの努力によって、ようやく明治29年に東京美術学校に洋画科が開設されました。

その後は、この美術学校の教授となり、フランス留学の後、京都高等工芸学校教授を勤めるかたわら、のちに西洋画壇を築く安井曾太郎、梅原龍三郎、津田清楓なども排出しています。~明治40年没。

代表作は、「収穫」のほか、「春畝」「グレーの秋」「農家」など。

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近代美術シリーズ切手はシリーズものなのでコレクターにとっては集めるのが楽しい切手になります。

希少価値が高い種類は多くありませんが、需要が高いのでシリーズが揃っていると切手買取業者ならプラスαを加算してくれることがあります。

一般的な中古買取ショップの場合、販売ルートを持っていないので一律の安い金額で買取りされる可能性があります。

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