写楽ペア切手
レア度
買取価格額面通り
額面60円×2枚
発行年度1984年

「写楽ペア」は、昭和59年4月の切手趣味週間に発行されました。

切手の左側は、歌舞伎役者の三世・大谷鬼次が演じる「奴江戸兵衛」の一場面です。

眉と目尻をへの字につり上げ、口元は一文字にしばり、角張ったあご、悪だくみをしている形相です。着物の懐から両手の指を大きく開いて、何かに手を伸ばそうとしています。

切手の右側は、歌舞伎役者の四世・岩井半四郎が演じる「乳人重の井」の女形で「恋女房染分手綱」の一場面です。黒髪に大きな櫛と簪、着物の襟元をぬいて女性らしさが強調されています。
  
両方とも東洲斎写楽らしいインパクトのある大首絵で、背景には雲母(キラ)という灰色の粉末を塗り、顔絵が引き立つように工夫されています。

東洲斎写楽は、江戸時代中期から後期の浮世絵師で、わずか1年足らずの間に彗星のごとく出現して、100点以上の役者絵や相撲絵などを制作しています。

しかし、その生涯は謎のままです。当時の浮世絵は雑誌やパンフレットのように商業的な要素もあり、版元である蔦屋が浮世絵の宣伝効果を狙って、わざと写楽の本性を隠したという説もあります。

このほか切手では、昭和31年に「えび蔵」が採用。また、平成13年の日本国際切手展記念シートでは、三代目・坂田半五郎の「藤川水右衛門」や二代目・瀬川富三郎の「大岸蔵人妻やどり木」などが採用され、喜多川歌麿や鳥居清長、歌川国政など、江戸時代を代表する浮世絵10点がそろったシートになっています。

江戸時代の浮世絵は、切手の愛好家にも馴染み深いテーマとして、何年ごとに繰り返し発行されるのは楽しみですね。

 
「写楽ペア」は、60円2種連刷、発行は各2250万枚。切手の買取価格は2枚セットで100円、シートは400円程度となります。

『写楽ペア切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,専門の鑑定士がいる業者に申し込む

切手趣味週間は歴史が古くたくさんの種類が発行されていて、古い種類ほど希少価値が高くなっています。

しかし金券ショップや一般の買取店で買取りをすると、1枚ずつ査定されることは少なく安い金額で買取りされてしまいます。

切手の価値を正確に判定できるのは、切手買取店い在籍する熟練の切手鑑定士になります。

2,高く売る秘訣は2社以上で査定

実は買取業者によって査定額には差があります。特に希少価値が高い切手や枚数が多いと査定額の差も大きくなります。

数万円の差がつくことも珍しくありません。そのため2社以上に査定額を出してもらうのが高く売る秘訣になります。

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