信貴山縁起切手
レア度
買取価格額面通り
額面15円
発行年度1967年

「信貴山縁起」切手は、昭和43年に第1次国宝3集・平安時代で発行されました。

「飛倉の巻」「延喜加持の巻」「尼公の巻」の3巻があり、村人から慕われ不思議な力を持ったお坊さんの逸話を絵巻物にしたものです。

どれも痛快で超人的で「鳥獣戯画」とならぶ、わが国のマンガの原点とも言われています。

命蓮というお坊さんはひたすら修行に励むばかりで山から降りようとせず、時々、山から鉢を飛ばして村人にお米や野菜を入れてもらって暮らしていたという念力の持ち主です。

切手に取り上げられているのは中巻のなかから、針のような剣を体に巻きつけた童子が雲に乗って、前を転がる宝輪について走っているという場面です。

ストーリーは、醍醐天皇が病気になり、祈祷のために命蓮に都へ来てほしいと頼むのですが山から降りようとせず、使者として仏の力を授かった剣鎧をつけた護法童子を信貴山から都へ飛ばし、天皇の病気を治したという話です。

朝廷からの褒美も断ると、「朝護孫子寺」という勅号を与えられ、国宝の正式名称は「朝護孫子寺信貴山縁起」となっています。

物語がわかったところで切手の絵をもう一度見てみると、風を斬る童子が躍動的で、天皇の病気を治すための剣鎧も納得です。

ちなみに上巻は、長者屋敷の米俵の詰まった倉が鉢に乗って空を飛ぶという語ですが、その様子を見ている村人たちの驚く様子が、おもしろおかしく描かれています。

下巻は、命蓮の姉が信濃から何十年ぶりに訪ねて来る道中を描いたもので、ある日お告げが聞こえ、その方角へ進むと弟に会えたという不思議な語です。

1枚の切手に、こんなに面白い話題が詰まっていて楽しいですね。

「信貴山縁起」は額面15円。切手の買取価格は1枚数十円、20面シートは400円程度となります。

額面程度の価値になりますが、他の切手とまとめて売ると価値が高くなることがあります。

『信貴山縁起切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,切手専門の買取業者で査定をしてもらう

国宝シリーズ切手はシリーズものなのでコレクターにとっては集めるのが楽しい切手になります。

希少価値が高い種類は多くありませんが、需要が高いのでシリーズが揃っていると切手買取業者ならプラスαを加算してくれることがあります。

一般的な中古買取ショップの場合、販売ルートを持っていないので一律の安い金額で買取りされる可能性があります。

2,損をせずに売るなら2社以上で査定

買取価格は切手買取業者ならどこでも同じというわけではなく、価値のつけ方に違いがあります。

1枚だと少しの金額差でも数十枚、数百枚になると大きな金額差となります。そのため高く売るには2社以上に査定をしてもらうと損をせずに売ることができます。

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