伊勢切手
レア度
買取価格額面通り
額面10円
発行年度1960年

「伊勢」は、昭和35年の切手趣味週間で発行されました。図柄は、鎌倉時代の三十六歌仙絵巻「伊勢」が取り上げられています。

伊勢は、平安時代の貴族で女流歌人です。ふっくらとした面立ちに引き目かぎ鼻で微笑み、すそまで伸びた長い黒髪、波打つような十二単の豪華な衣装に包まれています。

衣はシックな枯葉色、なかの襦袢の朱赤の鮮やかさが際立っています。

宇多天皇に寵愛された伊勢ですが、子供が早世し、その後は宇多天皇の皇子・敦慶親王と再婚して女子を授けています。

天皇親子の中宮(妻)になる宿命は、当時としては珍しいことではなかったことです。

貴族の暮らしは、和歌を詠んだり琴を奏でたりしながら優雅ですが、伊勢は情熱的な歌人としても有名でした。

三十六歌仙のほか、古今和歌集、後選和歌集などでも、最も多くの歌が取り上げられている女流歌人です。

三十六歌仙とは、平安時代・藤原公任が選んだ和歌の名手36人のことで、万葉集の時代から平安時代中期までの優れた和歌を集録したもの。

伊勢をはじめ、柿本人麿、小野小町、山部赤人、藤原兼輔、大友家持、中務までの優れた和歌が載っています。ちなみに、女性歌人は5人、男性31人が選ばれています。

三十六歌仙絵巻とは、この三十六歌仙を基に、鎌倉時代になって制作されたもので、歌人の肖像絵に、それぞれ和歌をつけ絵巻物にしたものです。

上下2巻の絵巻物は、代々由緒ある公家で大切に保存されていました。

ところが、大正時代に経済的に維持するのが困難となったため、絵巻物は一人ずつに切り離され、現在は個人蔵や美術館などで所蔵されています。重要文化財。

額面10円。1000万枚発行。買取価格は1枚50円、シートで500円程度になります。

この時期の切手趣味週間の中では高い価値になっています。

『伊勢切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,専門の鑑定士がいる業者に申し込む

切手趣味週間は歴史が古くたくさんの種類が発行されていて、古い種類ほど希少価値が高くなっています。

しかし金券ショップや一般の買取店で買取りをすると、1枚ずつ査定されることは少なく安い金額で買取りされてしまいます。

切手の価値を正確に判定できるのは、切手買取店い在籍する熟練の切手鑑定士になります。

2,高く売る秘訣は2社以上で査定

実は買取業者によって査定額には差があります。特に希少価値が高い切手や枚数が多いと査定額の差も大きくなります。

数万円の差がつくことも珍しくありません。そのため2社以上に査定額を出してもらうのが高く売る秘訣になります。

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