三番叟人形切手
レア度
買取価格額面通り~少し高い
額面5円
発行年度昭和28年

「三番叟人形」は、昭和28年用の年賀切手として発売されました。

三番叟はもともとは能楽の「翁」という舞で、千歳、翁に続いて三番目に登場する老人の舞のことです。

これが江戸時代に人気の人形浄瑠璃や歌舞伎などの題材に登場するようになります。

特に歌舞伎では三番叟物と呼ばれる演し物も生まれ、その日の最初の演目という決まりがあります。そこから三番叟は物事の始まり、手始めを意味する代名詞となっています。

切手に使われているのは、正確には「三番叟の御所人形」と言います。鳥帽子をかぶり、扇子を持って、片足で床を踏むしぐさ六方のような舞姿です。

江戸時代からあった人形の形そのままで、三頭身の白い肌の子供が特徴です。

この伝統工芸の玩具を造る職人は桐木地に胡粉を何度も塗り重ねて、なめらかな肌の人形の質感を造り出しています。

元々は江戸時代に、御所や公家から大名への返礼の品として使われたのが御所人形という名前の由来となっています。

お目出度い題材なので、年賀切手としてこの年の後にも採用されています。

平成4年には金沢張子の「猿の三番叟」、平成16年には愛媛県の「伊予一刀彫三番叟」などがあります。

三番叟切手の発行枚数は、500万枚で、1枚5円で発売されています。

中古市場では、美品なら1枚200円位~。お年玉小型シート4枚綴りで1,000円~となっています。

また年賀ではない20面シートは珍しく、数千円の買取価格になっています。

この頃に発行された切手の値段に注目してみると、2年前の昭和26年の「少女とうさぎ」は1枚2円、昭和27年の「翁の面」は1枚5円となっています。

たった1年間でなんと2.5倍に値段が跳ね上がっていてます。戦後の混乱期とはいえ、切手の値段だけを見ても物価上昇のものすごさが見て取れますね。

『三番叟人形切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,専門の鑑定士がいる業者に申し込む

年賀切手は歴史が古くたくさんの種類が発行されていて、古い種類ほど希少価値が高くなっています。

しかし金券ショップや一般の買取店で買取りをすると、1枚ずつ査定されることは少なく安い金額で買取りされてしまいます。

切手の価値を正確に判定できるのは、切手買取店い在籍する熟練の切手鑑定士になります。

2,高く売る秘訣は2社以上で査定

実は買取業者によって査定額には差があります。特に希少価値が高い切手や枚数が多いと査定額の差も大きくなります。

数万円の差がつくことも珍しくありません。そのため2社以上に査定額を出してもらうのが高く売る秘訣になります。

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