レア度 | ☆ |
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買取価格 | 額面通り |
額面 | 50円 |
発行年度 | 1980年 |
「アレ夕立に切手」は1980年の7月7日に発行されました。刷られた枚数は2,800万枚で、シートの枚数は140万枚です。
買取価格は1枚数十円、20面シートは1,000円程度になります。
この意匠の元の絵を描いたのは、竹内栖鳳(せいほう)氏という画家です。
1864年に京都にて出生、近代日本画に一台センセーショナルを起こし、50年以上も絵を描き続けました。初めて文化勲章を受章された人物でもあります。
動物を描いたら、その動物の体臭すらも絵に落とし込んでしまうというほどの絵の達人です。
1900年にヨーロッパを訪問したさいに、ターナーやコローといった画家より多大なる影響を受け、日本に帰ってから、元々棲鳳と名乗っていたのを、西洋の「西」という文字を用いて、自らを栖鳳と名乗るようになりました。
画風は、四条派という画風を素にしている一方で、狩野派以外にも西洋の画法も積極的に絵に落とし込み、時代を先取りしたような画風が特徴的です。
大きなキャンバスの上でも、構図を破たんさせずに絵を描く確かな技術力だけではなく、悠々として壮大な筆さばきが特徴的です。
さて、意匠となった作品ですが、この変わった題名は着物を着ている女性が、突如降ってきた夕立に驚き、思わず「アレ」と言ったことからつけられたタイトルです。
髪の毛の一本一本を妥協は決してしない姿勢で描き、一方で着物などには荒々しい筆さばきで描いていることより、対比が生まれ、ただの写実的な絵では表せない感覚を想起させます。
写実的に絵を描くことでは他の追随を許さない彼が、なぜ着物などは荒々しく描いたかは、おそらく写実的に描いた髪の毛に自然に目が向くようにしている仕掛けであり、うなじや後頭部と言った女性の色気を感じさせる部分を強調しています。
なお、あえて書き残している部分は、夕立で着物が濡れたようすを表しています。
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