切手に詳しい人なら理解していると思いますが、近年はメールでのやりとりが多く、切手をあまり使わない人も増えています。
そのような人は「額面ってなんだろう?」
「切手に書かれた料金のことかな?」と思っているかもしれせん。
答えとしては正解ですが、これから切手を売る場合には額面について知っておくことで買取りが理解できるようになります。
失敗せずに売るためにも、額面を理解しておくは重要なのです。以下で詳しく解説しているので参考にしてみてくださいね。
額面とは何?
額面は、切手の価値になります。
現在よく使われている82円切手の場合、82円が額面となります。切手に書かれた金額なので誰でもわかりますね。
例えば82円切手の20面シートの場合は、シートの合計額面は1,640円となります。明治時代の切手では5銭切手などがありますが、もちろん額面は5銭となります。
記念シートは額面より高いことがある
普段郵便で使用するような切手は、額面の料金で購入することができます。
しかし記念シートなどの場合は、合計額面より高い価格で販売していることがあります。
例えば2018年に販売された「出島表門橋完成記念」シートは、82円切手が10枚ですが、販売価格は1,300円になっています。
切手自体も大きな写真を使っているなど豪華ですし、シート背景の写真が大きく美しいシートになっています。
切手自体の装飾や、シート全体に制作の手間がかかっていることで、販売価格が合計額面を超えてしまうのです。
このような記念シートは普段使用する切手ではなく、お世話になった人や特別な機会に使用したり、また単に保存しておくだけでも価値があります。
そのためもし売却する場合でも、切手の合計額面ではなく、高い販売価格としての価値があります。
購入した時点での価格をもとに、査定をしてもらうことができます。
切手の買取りで額面を計算する
近年に発行された普通切手を買取りする場合は、額面以上の価値がつくプレミア切手ではないため、売る切手が合計で額面がいくらかになるか、予め計算しておくことが大切です。
これは買取業者によって額面の何%で買取りをする、と決まりがあるためです。
これを買取率といい、買取金額を決める重要なポイントになります。
例えば買取率が70%のお店の場合、82円切手×10枚のシートは合計額面が820円ですが、その70%である574円が買取価格となるわけです。
もし買取率が80%のお店を見つけた場合は、656円となりますから、100円近く利益が多くなります。
切手が大量にある場合は、この100円の差が10,000円になったりするので、額面計算と買取率を考えておくことは大切です。保管している切手の合計額面を一度計算しておくとよいでしょう。
ツイッターでは実際の合計額面と買取金額を紹介しているケースがありました。
【金券ショップ リフォルテ錦店】切手高価買取中!額面55,530円の切手を50,643円でお買取りしました。切手のご売却の際は、ぜひ当店をご利用ください。 https://t.co/WGjc77FRIT #切手 #京都 #烏丸 #金券ショップ #買取 pic.twitter.com/ISPh36xl7t
— リフォルテ京都錦店 (@re_nsk) 2018年4月27日
普通切手が多い場合は、このようになると予想できます。
プレミア切手なら額面は重要ではない
普通切手など価値の低い切手の場合は額面計算は重要なのですが、プレミア切手の場合は特に額面は気にしなくて大丈夫です。
プレミア切手とは、額面以上の価値がある切手を指します。通常は1枚だけで千円以上など、高額買取りになる切手に対してよくプレミア切手という言葉が使われています。
例えば、少し極端なケースですが明治4年に日本で初めて発行された「竜文切手」などは当然価値が高く、1枚で3万円などの買取価格になることがあります。
つまり郵便切手としての使用ではなく、コレクションとなる価値のある切手であるため、額面は買取価格と関係がなくなるのです。
「竜文切手」のような切手でなくとも、昭和25年発行の「応挙のとら切手」は1枚500円になります。
また「見返り美人切手」は1枚1,000円を超えることがあります。
このようなプレミア切手は額面ではなく、切手の存在そのものに価値がある切手となっています。
コレクションの合計額面を計算してみよう
長年切手を集めていた方なら、切手アルバムにたくさんの切手が入っているのではないでしょうか?何百枚、何千枚という大量の切手であれば、計算すると驚きの合計額面になるかもしれません。
おそらくその中にはプレミア切手も紛れ込んでいる可能性が高いので、その切手は額面以上の高額買取りとなります。
プレミア切手は有名な切手でないと知らない方も多いと思いますので、これは実際に買取店で査定を受けてから判明することになります。
合計額面に加えて、+αで買取価格が高くなるかもしれない、そんな楽しみが査定にはあります。
買取り前に額面を気にしてみよう
これから切手を買取りをするなら、さきほどお話ししたように合計額面を計算してみましょう。
もしバラ切手が大量にあると計算は大変ですが、おおまかにでも計算して、合計を把握しておくことは重要です。
あとは買取業者によって普通切手の買取率が違ったり、プレミア切手に対しての査定額も違ってきます。
買取業者によって査定額は違ってくることが多いので、いくつかの業者に査定をしてもらうとお得に売ることができます。
そのあたりも検討しながら、売却を進めてみてください。
まとめ
- 普通切手は買取率がポイント
- プレミア切手なら額面は気にしなくてよい
- コレクションの合計額面を計算しよう
- 買取業者によって査定額は違う