けし切手
レア度
買取価格額面通り
額面80円
発行年度1998年

「けし」は、平成10年・切手趣味週間で発行されました。

大正~昭和に活躍した日本画家・小林古径の作品です。図柄は、勢い良く伸びたけしの花と葉が緻密に写生されています。

赤と白に咲いた花、10本ほどの茎から見える葉は100枚くらいはあるでしょうか、画面いっぱいに広がっています。

ツバキのように硬い葉ではなく、柔らかな葉の表情が手に取るよに伝わってきます。特に、ボタニカルアートが好きな人には、見逃せない1枚です。

美しいけしの花ですが、昔は薬用や庭に植えられていましたが、芥子坊主という花の後の果実がアヘンやモルヒネの原料となるので、今では栽培が禁止されています。

古径は明治16年生まれ、新潟県上越の出身です。16歳で上京して日本画を学び、30歳頃に描いた「極楽之井」で世に知られるようになります。

その後、前田青邨と一緒に絵画留学して、イギリスの大英博物館所蔵の書物から中国の古典技法を模写して細密の描き方を習得します。

蚕が糸を吐くように、なめらかで細い線を引くという手法で、帰国後、昭和6年に描いた「髪」で、その技術は遺憾なく発揮されています。

写生を基本とした画家で、自宅の庭に育てた草花や鳥のデッサンに生涯、熱心に取り組んだといいます。

「けし」のように、絵には余計なものを入れない新古典様式というジャンルを確立し、東京美術學校で教授、芸術院会員などを歴任、昭和32年没。

代表作は、切手にも採用された重要文化財の「髪」や、「楊貴妃」などの美人画をはじめ、「麦」「木蓮」「孔雀」「菖蒲」の植物画など、どれも丁寧な筆使いが特徴です。

切手の額面80円、発行5000万枚。買取価格は80円、シートは800円程度となります。

額面程度の評価になりますが、他の切手とまとめて査定をすると価値が高くなることがあります。

『けし切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,専門の鑑定士がいる業者に申し込む

切手趣味週間は歴史が古くたくさんの種類が発行されていて、古い種類ほど希少価値が高くなっています。

しかし金券ショップや一般の買取店で買取りをすると、1枚ずつ査定されることは少なく安い金額で買取りされてしまいます。

切手の価値を正確に判定できるのは、切手買取店い在籍する熟練の切手鑑定士になります。

2,高く売る秘訣は2社以上で査定

実は買取業者によって査定額には差があります。特に希少価値が高い切手や枚数が多いと査定額の差も大きくなります。

数万円の差がつくことも珍しくありません。そのため2社以上に査定額を出してもらうのが高く売る秘訣になります。

下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。