きじ香炉切手
レア度
買取価格額面通り
額面50円
発行年度1969年

「きじ香炉」切手は、昭和44年9月に第一次国宝シリーズとして発行されました。

図柄は江戸時代前期に活躍し、京焼の色絵を完成させた野々村仁清の作品です。

仁清は京都の御室窯で茶道具や器など、都の文化を思わせる優美な色絵の世界を数多く制作しています。

藤花の壺や牛図の壺、白ツバキ一輪を描いた茶碗や茶入れなど、華麗な絵巻物のように美しく、一目で仁清作とわかる特徴を持っています。

透明感のある磁器に、大胆な構図の色絵を存分に描いた作品は見応えがあり、今も美術館の展示会で仁清ファンは多いですね。

切手のきじ香炉は、グリーン色の釉薬をのせた羽根1枚1枚が輝いてみえ、長い尾をまっすぐに伸ばして座った姿勢で佇んでいるところです。

大きさも実物と同じくらいあり、実際のきじ以上に凛々しく感じるほどです。

現在、国宝のきじ香炉は石川県立美術館の所蔵で、常設展示されているのでいつでも観ることができます。

もともと加賀藩の前田家が所蔵していた仁清のきじ香炉が展示されていたのですが、それを知った個人コレクターが、雄のきじ香炉も一緒に展示してほしいということから、雌雄2つのきじ香炉は300年の時を経て、仲良く並ぶという不思議な出会いがありました。

国宝に指定されたのは雄のきじ香炉で、雌のきじも重要文化財に指定されています。こんな大作が、雌雄で揃っているのは珍しいことではないでしょうか。

「色絵きじ香炉」切手は、昭和42年、第一次国宝シリーズの第7集の江戸時代で取り上げられています。同じ年に、尾形光琳の「白梅図・紅梅図」、池大雅の「十便図」があります。

額面50円で、発行枚数900万枚。切手の買取価格は1枚数十円、10面シートは500円程度となります。

1枚だと額面通りの価値になりますが、他の切手とまとめて売ると価値が高くなることがあります。

『きじ香炉切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,切手専門の買取業者で査定をしてもらう

国宝シリーズ切手はシリーズものなのでコレクターにとっては集めるのが楽しい切手になります。

希少価値が高い種類は多くありませんが、需要が高いのでシリーズが揃っていると切手買取業者ならプラスαを加算してくれることがあります。

一般的な中古買取ショップの場合、販売ルートを持っていないので一律の安い金額で買取りされる可能性があります。

2,損をせずに売るなら2社以上で査定

買取価格は切手買取業者ならどこでも同じというわけではなく、価値のつけ方に違いがあります。

1枚だと少しの金額差でも数十枚、数百枚になると大きな金額差となります。そのため高く売るには2社以上に査定をしてもらうと損をせずに売ることができます。

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