あやめの衣切手
レア度
買取価格額面通り
額面60円
発行年度1982年

この切手は、大正から昭和にかけて描かれた、近代絵画をモチーフにした特殊切手です。

1979年からの4年間で、全32種発売されました。

特殊切手とはそもそもシリーズとして発行される切手を指し、1枚ずつの単体ですと価格は低くなりますが、シリーズに含まれるすべての切手をそろえた形になると価値が高くなるという特徴を持っています。

もし全種類お持ちでしたら、是非買い取り業者に問い合わせてみてください。

岡田三郎助(さぶろうすけ)の描いた「あやめの衣」は日本女性の美しさを描いた素晴らしい作品です。

日本女性の着物を着ている後ろ姿が描かれているのですが、滑り落ちそうな着物から白い肌が見えていて妖艶さや美しさを象徴しています。

岡田三郎助は1869年に佐賀で生まれました。

6歳で上京し、幼少の頃から画塾に通っていましたが、日本人で初めてフランスにわたり、油絵を学んだと言われる百武兼行(ひゃくたけかねゆき)が同郷だったことがきっかけで彼の絵に触れ、次第に油絵に関心を持っていったそうです。

黒田清輝に指導を受け、1896年には黒田とともに白馬会の創設に参加したそうです。

その後、東京美術学校(現在の東京芸術大学)に新設された西洋画科の助教授となり、西洋画研究のため第一回文部省留学生として渡仏します。

そこで、黒田の師匠でもあったラファエル・コランに学び、帰国後も東京美術学校で後進の指導に当たります。岡田は優美な女性画を描くのが得意としていて、それはラファエル・コランからの影響だといえます。

きめ細かく繊細で優美な女性像の油絵を、日本女性と着物という題材で描きました。日本的な感覚の洋画で特に評価が高く秀作を残しています。

買取価格は1枚数十円、20面シートは1,000円程度になります。

額面程度の価値となっているので、なるべく多くの切手と一緒に査定に出すことをおすすめします。

『あやめの衣切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,切手専門の買取業者で査定をしてもらう

近代美術シリーズ切手はシリーズものなのでコレクターにとっては集めるのが楽しい切手になります。

希少価値が高い種類は多くありませんが、需要が高いのでシリーズが揃っていると切手買取業者ならプラスαを加算してくれることがあります。

一般的な中古買取ショップの場合、販売ルートを持っていないので一律の安い金額で買取りされる可能性があります。

2,損をせずに売るなら2社以上で査定

買取価格は切手買取業者ならどこでも同じというわけではなく、価値のつけ方に違いがあります。

1枚だと少しの金額差でも数十枚、数百枚になると大きな金額差となります。そのため高く売るには2社以上に査定をしてもらうと損をせずに売ることができます。

下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。