天体シリーズ-切手イメージ

2018年2月7日、日本郵便から天体がテーマとなった特殊切手「天体シリーズ 第1集」が発売されました。

これまでになかった天体切手で、しかもキラキラと美しい切手ということでコレクターの間でも話題になっていました。

綺麗な切手が欲しい人、宇宙が好きな人におすすめの切手です。

どのような切手かご紹介しましょう。

「天体シリーズ 第1集」の特徴

天体シリーズ 切手

この切手シートは82円切手×10枚のシートで、販売価格は820円、発行枚数は350万シートとなっています。

特徴は、天体イラストに透明ホログラム箔が使われていて、角度を変えるとキラキラと輝いてとても綺麗なのです。

またシート全体が宇宙や銀河の写真になっています。太陽や水星、金星、オリオン大星雲などが集まっていて、それぞれの部分を切手の図案となって切り取るようになっています。

このようなシート背景から切手をくり抜くようなシートは珍しくて面白いアイデアではないでしょうか。

切手シートの図案

それでは切手の一つずつ解説していきます。

馬頭星雲

馬頭星雲

オリオン座の三ツ星の東に位置する巨大分子雲で、散光星雲が背後にあるため、浮き上がって見えています。

名前の通り馬の頭の形をしているのが特徴です。地球から約1400光年の距離にあります。

最新の研究では特に新星が生まれている兆候はなさそう、とのことです。

オリオン星雲

オリオン星雲

星雲の王様であり、誰もが知っている星雲だと思います。

羽根を広げたような形と、紫や青のグラデーションがとても美しいです。

肉眼でも楽しめますし、天体望遠鏡でも手軽に大きな姿を見ることができます。

望遠鏡のない数百年前の人も、スケッチでオリオン星雲を描いていて残っているそうです。

わし星雲

わし星雲

地球から7000光年先にあり、へび座に属しています。

1995年にNASAのハッブル宇宙望遠鏡が撮影した3本の柱が立っているような形が特徴で有名になりました。

ただ、このあたりは新星爆発が多数起きているそうで、最新の研究ではこれらの柱雲は現在は崩れてしまっているそうです。

とはいえ、確認している姿も7000年前の状態ですから、本当の現在の姿は全く違うかもしれませんね。

星形成領域S106

星形成領域S106

星形成領域とは、冷たく密度の濃いガスが集まっている場所をいい、特に密度の濃い部分のガス部分では収縮して星が誕生します。

このS106ははくちょう座に位置していて、かつてすばる望遠鏡が捉えた美しい写真が話題になりました。

そのため「すばるが見つめる星のゆりかご」と言われ、今後の観測が期待されます。

現在でも無数の小さな赤ん坊天体が誕生していますが、1億年ほど経つと太陽のように大きく育っているそうです。

我々人類はそのころ存在しているのでしょうか。気の遠くなる時間です。

オリオン座イオタ星付近

オリオン座イオタ星付近

地球から2300光年にある、オリオン座の剣の先端にある星になります。

三等星で、剣の部分では最も明るい星になります。

オリオン星雲

オリオン星雲2

こちらもオリオン星雲で、ガスが広がっている部分が切手となっています。

ヘール・ボップ彗星

ヘール・ボップ彗星

ヘール・ボップ彗星は1995年に発見され、1997年から非常に明るいことが確認されました。そのため1997年の大彗星と呼ばれます。

彗星核が50kmもあり、1811年の大彗星やハレー彗星などと比べても大きくて明るい、最大級の彗星となりました。

地球からは遠い距離までしか近づかなかったにもかかわらず、あまりの明るさで18ヶ月も肉眼で見ることができました。

周期の研究から前回は紀元前2200年頃に、同じように地球から見えたと考えられています。

太陽

太陽

太陽の紅炎が図案部分となっています。

紅炎は英語名のプロミネンスとも呼ばれ、下層大気が上層のコロナまで広がります。

皆既日食のときにはこの炎が確認されやすくなります。

水星

水星

太陽系惑星でもっとも小さい惑星になります。

太陽系で最も内側を回っているため、地球からは太陽と重なりやすく、観測や研究が遅れてきた惑星といえます。

太陽に近いため昼間は地表温度が400℃、夜は氷点下160℃まで下がります。

水星探査機ベピコロンボは2018年10月に打ち上げ予定です。

金星

金星

地球から近い位置を公転していて、大きも似ていることから「地球型惑星」として知られています。

3月から9月までは日が沈む頃、低い位置に見ることができます。古来から「明けの明星」や「宵の明星」と呼ばれてきました。

地球に似ていることから生物の存在について研究されてきましたが、昼間は気温が500℃にも達することから、生物が生存できる環境ではないようです。

30億年前であれば全く気候環境が違ったようで、生物がいたかもしれないと言われています。

購入した人の感想

複数シート購入されてますね!自分への保管用と、郵便用に分けて購入するのはおすすめです。

この人もキラキラに惹かれて購入してしまったようですね。

この機会に宇宙や天体に興味を持って勉強してみるのも楽しそうです。

星座シリーズの続編?

同じくホログラムが綺麗な切手といえば、星の物語シリーズ切手がありました。

しかし2017年に第5集で発売が終わってしまい、キラキラ切手がなくなってしまったのです。これにはがっかりした人も多いのではないでしょうか。

切手のテーマは変わりましたが、ホログラム箔切手はこの天体シリーズへ引き継がれています。

キラキラ切手を集めていたり、郵便で使うなら天体シリーズを使ってみてくださいね。

2019年に発売される第2集以降の天体シリーズにも期待しましょう!

まとめ

  1. 天体ホログラムがキラキラと美しい
  2. 天体や宇宙が好きな人におすすめ
  3. 第2集以降もまだまだ発売予定

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