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東京都豊島区には「切手の博物館」という、切手コレクターにとっては聖地のような施設があります。

たくさんの切手が展示されていて、ふだん目にする機会のない世界のレア切手を見ることができます。

開催されている展示会やイベント情報、またアクセス方法や入館料についてもご紹介しています。

来館前の参考にしてみてくださいね。

切手の博物館とは?

切手の博物館は国内と海外の切手を集めた、珍しい博物館です。

所蔵している切手は全部で35万種。この種類には切手コレクターも圧倒されることでしょう。これらの切手から、年に4回の展示会で1000点ずつ紹介しています。

またステーショナリー(文具)は1万5千枚、切手についての書籍やカタログ、雑誌なども10,000冊を超えています。

また2階では郵便関連の書籍を集めた図書室も用意されています。(図書室は一部有料)

切手の楽しさを味わえるだけでなく、本格的に切手について勉強することもできます。

切手が趣味の人なら一度は訪れてみたい施設だと思います。

アクセス方法と入館料について

切手の博物館の場所とアクセス方法、入館料は以下のようになっています。

■住所
東京都豊島区目白1-4-23

JR山手線・目白駅徒歩3分
JR山手線、東京メトロ東西線、西武新宿線・高田馬場駅徒歩7分
東京メトロ副都心線・雑司が谷駅徒歩13分

■電話
03-5951-3331

■営業時間
10時30分 ~ 17時00分

■入館料
大人200円
小中学生100円

電車でのアクセスも比較的良い立地になっています。(駐車場はありません)

入館料も安いので一人でじっくり見に行ったり、家族で訪れるのも楽しそうです。

切手の博物館の歴史

切手の博物館は、切手収集家として世界的に有名だった水原明窓によって建てられました。1996年に東京都豊島区にグランドオープンとなりました。

水原明窓は日本郵趣協会を設立したり切手のカタログ出発に尽力した人物です。

切手のカタログは1960年の「新日本切手カタログ」から始まり、現在の「日本切手専門カタログ」へと引き継がれています。

切手ブームが起きた1970年代には、日本郵趣協会の会員数は6万人もいたそうです。

日本に切手コレクションを定着させた人物とも言えそうですね。

イベント情報

体験!切手はり絵

切手の博物館では毎月第3日曜日に「体験!切手はり絵」を開催しています。

使用済み切手を用いて、切手だけで絵を作っていく遊びです。

小学校の自由研究として人気が出ているようで、平日にも切手はり絵コーナーが用意されました。

切手のことがわからない小さな子供でも楽しめるようになっています。

切手バザール

毎年数回開催される切手バザールでは、切手や切手グッズの販売が行われます。

現地に行かないと手に入らない品物が多く揃っているのが特徴です。

例えばドイツで仕入れた切手グッズ、フィンランドの貼り込み帳、外国未使用切手が1枚20円で販売されている、など。

海外のレアグッズやコレクターの処分品なども販売されています。

もしここで珍しい切手を購入した場合、今後買取りに出しても高く買い取りしてもらえるでしょう。

珍しい切手ほどプロの鑑定士でないと正確な金額はつかないため、売る場合は切手専門の買取業者の利用をおすすめします。

Otegamiフリマ

Otegamiフリマは手紙を書くことの楽しさをテーマに、年数回開催されるフリーマーケット形式のイベントです。

手紙グッズや郵便雑貨など、充実したアイテムが揃っています。

会場限定の記念消印も押せるのでオリジナルのポストカードが作れますよ。

開催の初日は限定スタンプも用意されるのでおすすめです。

企画展示・特別展示とはどんな内容?

1階では期間ごとに約1000点の切手が紹介される展示会が行われています。

実際に訪れた時で展示内容は異なるのですが、例えば2018年の展示はこのようになっています。

■「切手では仲良しー犬と猿」展(1月5日 ~ 4月1日)

ワイヤー・フォックス・テリアやダックスフンド、オランウータンなど個性的でかわいい切手が登場します。

世界の動物切手はこんなにかわいいんだと羨ましくなりますよ。ルワンダ切手のマウンテンゴリラは迫力ある図案になっています。

■「チクタク・チクタクー時を刻むー」展(4月4日 ~ 7月1日)

時計をテーマにした展示になります。日本では時計を図案にした切手はあまり見かけませんが、海外では時計を図案にした切手が様々発行されます。

その数なんと800点。これだけの時計切手を見ることができるのは、切手博物館だけです。

■「世界の鉄道ー線路はつづくよ目白までー」展(7月4日 ~ 9月30日)

鉄道の旅がテーマになった切手です。日本のSL切手や、世界の観光路線を走る高速鉄道から路面電車、駅舎まで、鉄道に関する様々な切手が展示されます。

カッコいい切手が多いので、鉄道も好きな人なら手に入れたくなりますよ。

■「フクロウと仲間たち」展(10月3日 ~ 12月27日)

かわいいフクロウの切手がたくさん展示されます。世界にはフクロウの切手も様々な種類があります。ワシやタカの切手も紹介されます。

特別展示では期間限定で、切手にまつわるあらゆる紹介をしています。

■日本の郵便と歩んだ井出家五代-地方郵便史の発掘-(4月18日 ~ 4月24日)

長野佐久地方に伝わる明治時代の郵便史料が展示されます。

当時の郵便掛箱、使用されていた印影、郵便局長の任命状など、歴史を感じることができる展示品ばかりです。

日本では郵便サービスは明治時代になってからスタートしたので、まさにその頃の郵便アイテムを目にすることができるのです。

いかがでしょうか?これらの展示は切手の博物館を楽しむメインコーナーとなっています。

知らない切手を見るだけでも楽しいですが、切手の奥深さを体験することができるでしょう。

1階のショップも楽しい

1階のスーベニア・コーナーでは切手関連グッズがたくさん販売されています。

海外のポストカード、世界各国の新しい切手、また切手アルバムやピンセット、さらに切手の新刊書籍などが販売されています。

ここでしか替えない、珍しいオシャレなポストカードを友人に届けるのもおすすめです。

また国内の戦前の古い切手が未使用状態で販売していたりします。

一般に戦前の切手を中古店で探しても使用済みや傷んだ状態のものが多いので、未使用というのは価値があると思います。購入すれば売る場合でも高額買取りが期待できますよ。

専門図書室で切手を学ぼう

2階の専門図書室では切手カタログや郵便関連書籍13,000冊を閲覧することができます。(貸出サービスはありません)

カタログを見るコーナーは閲覧無料です。国内だけでも切手は大量に発行されていて、時代によって様々な切手があります。

昔はどんな切手が使われていたのか、歴史を感じることができると思います。

郵便関連書を見るコーナーは、1日1,000円の利用料がかかります。貸出はできませんが、複写サービスはあるので気になるところはコピーしましょう。

また切手の博物館創設者である水原明窓記念コーナーも設置されています。水原明窓氏の書斎を復元していて、著作や原稿などが並べられています。

VIP会員もあり

切手の博物館をよく訪れる人には、メンバーMAY(メイ)の登録がおすすめです。

メンバーMAYは入会金1,000円、年会費6,000円の会員で、入館料無料、専門図書室の開架図書(有料)が無料というメリットがあります。

ヘビーユーザーの利用をする人におすすめです。

1日1,000円の開架図書が無料で何度でも利用できるので、切手を深く勉強することができます。

鑑定サービスもあり

切手の博物館では切手を持参して公認の登録鑑定士に鑑定してもらうサービスもあります。

事務費5,000円を支払い、申込みをすると切手を鑑定してくれます。約2ヶ月後には正式な鑑定書が発行されます。

鑑定対象は「日本切手専門カタログ」に掲載されている種類になります。

鑑定書があれば、買取業者で査定をする場合でも+αの高額買取りが期待できるメリットがあります。

コレクターならぜひ行ってみたい博物館!

切手の博物館はこのように様々な切手の展示、切手関連グッズの販売、図書館ととても充実した施設になっています。

国内でもここまで切手の専門施設はないので、コレクターなら訪れてみたくなる場所だと思います。

珍しい切手を見つけたり、切手の歴史を勉強したり、様々な知識をつけることができるでしょう。

またどんな人でもこの博物館なら切手を楽しめるので、家に帰る頃には趣味になっているかもしれませんね。

※イベントや企画展示の最新情報は、切手の博物館公式ホームページから確認ができます。

まとめ

  1. 切手は全部で35万種
  2. 企画展示で様々な切手を楽しめる
  3. 切手グッズも豊富
  4. 専門図書館で切手が勉強できる

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