竜文切手
レア度☆☆☆☆
買取価格高い~非常に高い
額面48文 100文 200文 500文
発行年度1871年

1871年(明治4年)に我が国で郵便制度が始まったと同時に発行された、最初の切手になります。江戸時代の通貨単位「文」をそのまま使用しています。

この名称は図案の額面の左右に竜が描かれていることから「竜文切手」と呼ばれました。図案を彫刻したのは明治時代のお札「太政官札」をデザインした松田敦朝です。

当初松田敦朝が提案したのは梅花文様の簡素な図でしたが、偽造防止のため複雑な図案を検討することになり、このような龍を用いた複雑なデザインに決まりました。

当時は一つの原版をもとにして大量に同じ版を作る技術が完成されておらず、凸版印刷技術もないことから手作業での作成となりました。そのため切手によって図案が少し異なるものがあります。

現在の切手のように四方にミシン目はなく、裏糊もない切手でした。このような現在とは大きく異なる切手であるため希少価値が高く、コレクターにとっても魅力のある切手になっています。

買取価格は未使用か使用済みか、余白が綺麗に四辺あるかによって金額差が大きくなっています。また第一版か第ニ版の発行によっても差があります。

使用済みで消印があると数千円程度、状態が良ければ10,000円~40,000円になります。200文、500文は高い値段がつきやすいです。

特に価値が高いのは200文の第二版、500文の第一版で、50,000円以上の価値がつくこともあります。

このあたりの違いは素人では判断できないため、熟練の切手鑑定士がいる買取業者でないと判断できないでしょう。

このように、郵便制度は明治初期になって確立されました。とはいえ、現代のように郵便局員がバイクで各家庭に配達を行うわけではありません。

1871年(明治4年)4月20日、大阪・京都・東京間で郵便事業が開始されることになります。政府は3都市と東海道沿いに郵便ポストとその付近に切手販売所を設置しました。

江戸時代は伝馬や飛脚制度がありましたが、明治政府は新たな民間組織で郵便を担うこととし、陸運会社を設立して馬車会社が荷物や郵便を請け負うことになりました。

明治・大正期は馬車が郵便物を運んでいたのです。自動車やバイクが登場するのは昭和に入ってからなので、まだまだ先の話になります。

このような歴史を感じさせてくれるのも、竜文切手の魅力と言えそうです。

『竜文切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,専門の鑑定士がいる業者に申し込む

普通切手は歴史が古くたくさんの種類が発行されていて、古い種類ほど希少価値が高くなっています。

しかし金券ショップや一般の買取店で買取りをすると、1枚ずつ査定されることは少なく安い金額で買取りされてしまいます。

切手の価値を正確に判定できるのは、切手買取店い在籍する熟練の切手鑑定士になります。

2,高く売る秘訣は2社以上で査定

実は買取業者によって査定額には差があります。特に希少価値が高い切手や枚数が多いと査定額の差も大きくなります。

数万円の差がつくことも珍しくありません。そのため2社以上に査定額を出してもらうのが高く売る秘訣になります。

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