車を買い替える場合、通常はディーラーに下取りしてもらうのが一般的となっています。
しかし、実はこのディーラー下取りをすることで大きな金額を損している人が多いのです。
車の売るのであれば、車専門の買取業者へ依頼した方がお得になります。さらにその業者間で最も買取価格の高い業者へ売るのが、理想的な売却方法となります。
このページではそのような車買取をするためのマル秘テクニックを6つのポイントに分けてご紹介しています。
誰でも高額買取りの方法が理解できるようになっているので、参考にしてくださいね。
事前に相場を把握しておくと有利
車のような高価な物を売る場合、自分のクルマの買取相場を把握しておくことはとても重要になります。
かつてのインターネットがなかった時代には、車種ごとの相場を一般人が把握するのが簡単ではなかったため、店側の言いなりで安い金額を提示されていました。
「MAX90万まで買取価格に余裕があるけど、20万と伝えておこう」
当時はこのようなひどい買取りは日常的に行われていたのです。
しかし現在では、ネットを利用して車買取サイトから簡単に自分の車種の相場がわかるようになっています。これにより買取側も嘘をつけなくなったのです。
「自分のクルマはだいたい80万~90万円くらいが相場だな」
と値段を知っておけば、安く査定をしようとする営業マンがいても交渉で失敗することがなくなります。
買取りには交渉が大切なので、最低限の準備として自分の車の買取相場を把握しておきましょう。
新車ディーラーと車買取業者、どっちが高い?
ディーラー下取りと、車の買取業者とどちらが高く買取りしてくれるのでしょうか?
一例をご紹介しておきます。
オデッセイ 2.4アブソルート (2011年式) |
ノート Vセレ+セーフティ (2014年式) |
アクア 1.5G (2015年式) |
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ディーラー | 88.5万円 | 40.5万円 | 81.5万円 |
車買取業者 | 95万円 | 53.5万円 | 118万円 |
※ディーラー査定は日産下取りシミュレーションを参考にした最高価格
※車買取業者の査定は車選び.comの一括査定を参考にした最高価格
実は結論は出ていて、この表のようにほとんどの場合が車買取業者の方が高く買取りしてもらえます。その理由は二つあります。
一つ目は、ディーラーでは毎日次々と下取りが行われているため、非常に多くの車が入ってくることです。自動的に中古車が入ってくるので、無理にお金を払って手に入れる必要がないのです。
二つ目は、価格変動に備えて安く買取りする傾向があることです。ディーラーは下取りした後、車を業者間オークションへ送り売却しています。しかしオークションの価格は車種ごとに相場が変動します。
「オークションに出す頃には少し下がっているかもしれないので、低い金額で下取りしておこう」
というリスク回避の考えになるのです。
ディーラー下取りのメリットもあります。それは手間がかからないことと、年式が非常に古く市場価値が0円でも多少の気持ちの金額をつけてくれることです。
一方の車買取業者でも、もちろん業者側は安く買取りをしたいと考えてします。しかし車買取業者は多数あり、常にライバルの金額と比較されているため、高く買取りをしないと選んでもらえない現状があります。
そのためユーザーは車買取業者に売る方法がお得になります。
一括査定なら一番高い業者に売れる!
車買取業者はたくさんあり、それぞれの業者で査定額は金額差があります。1社ずつ店舗を回っていると、時間のロスが大きく売却が完了するまでの期間が長くなります。
しかし一括査定を利用すれば、1日で複数の買取業者が見積もりに来てくれるので効率がいいのです。
利用する際は相見積もりであることを各業者に伝え、見積もりをしてもらいます。相場は変動があるため、数日程度で見積もりは完了させるのがベストです。
売る側は一番高い業者に売ればよいので、この売却方法が最もお得ということになります。
デメリットとしては、査定を依頼する業者が多いほど、電話対応や実際の査定に立ち会う回数が多くなります。多少のエネルギーは使うので、何社に査定を依頼するかは時間や状況に応じて選べばよいでしょう。
査定でチェックされるポイントとは?
査定でチェックを受ける内容は、JAAI(日本自動車査定協会)による「中古車査定基準」というものがあらかじめ決められています。
年式・走行距離
年式・走行距離はまず第一にチェックされる項目になります。
ご存知のように、古い年式や走行距離が長いものほど価値が下がります。5年落ちで5万km走行した車の場合、だいたい新車価格の50%程度の価値になります。
あまり知られていませんが、例えば2年落ちでも5万km以上走行していると、使用頻度が激しいとして評価が悪くなったり、逆に走行距離が極端に短いとメンテナンス不足と評価されることがあります。
やはり新しい年式で、走行距離が短い車ほど高く売れます。
ボディカラー
車の色によって、査定額は数万円や10万円以上など意外と大きな差があります。
人気のカラーとは、ブラック・シルバー・ホワイトの3色です。好き嫌いが少なく、買い手がつきやすいことが理由です。
車種によっても違いがあり、高級セダンなどはブラックがとても好まれます。シルバーは汚れが目立ちにくいという点から、どんな車種でも買取市場では有利なカラーとなっています。
逆に、レッド・ブルー・イエローの鮮やかな原色系カラーは不人気のため、同じ車種でも少し安くなります。
外装(へこみ、傷、塗装)
外装の傷はボディのへこみや傷、塗装剥げ、またナンバープレートの傷やフロントガラスの傷までチェックされます。
よくある例としては、ドア周りの10cm程度の傷だとマイナス30,000円、バンパーの接触ズレがマイナス25,000円程度、ミラー破損がマイナス10,000円~20,000円程度となります。
傷やへこみがあった場合でも、修理には出さなくて大丈夫です。綺麗に直しても修理費分ほどの査定額アップは見込めないことが理由です。
内装(シート、フロアマット)
シート・フロアマットはわずかな汚れであれば大丈夫ですが、タバコの焦げ跡やシミなどは査定額に大きく響きます。交換が必要と判定されると大きく減額を受けます。
フロアマットは自分でも掃除できるので、天日干しや水洗いで綺麗にしておきましょう。フロアマット下の掃除も直接査定額には影響しませんが、良い印象を与えるよう綺麗にしておきます。
エンジン周りの状態
エンジン音の確認やオイル、プラグ類のチェックを行います。
通常は大丈夫ですが、車の心臓部であるため万一トラブルが発見されると大幅な減額となります。
修復歴・改造車
修復歴とはわかりやすく言えば「事故車」です。車の骨格フレームまで傷むような損傷は、強い衝撃を受けた証拠となります。
この場合は「修復歴あり」と判定され価値は大きく下がることになります。バンパーをこすった程度では修復歴には該当しないので、大きな事故がなければ大丈夫です。
カスタマイズされた改造車、ドレスアップカーの場合、一般的な中古車市場では人気がありません。そのため社外品が付いていると査定額が低くなってしまいます。
少しの改造なら大きな影響はないと思いますが、大きく改造している場合は、各地にあるカスタマイズ車専用の買取業者を利用すると、よい値段で買取りしてもらえます。
車検は通しておくべき?
車検が近づいている場合、車検を通してから売ることを考えがちだと思います。
しかし、実際には車検を通しても査定額はあまり変わりません。そのため通さずに査定をすることをおすすめします。
査定額が変わらない理由は、買取業者などのプロは安く車検を行える方法を知っているため、大きな問題にはならないのです。
損をしない売るタイミングがあった
車を売るタイミング、時期によって査定金額は変動します。損をせずに売るには2点に気をつける必要があります。
- 決算期の前後
- モデルチェンジの前後
中古車市場は3月・9月など決算期の影響を受けます。
ディーラーや販売店にとっては成績が決まる時期のため、少しでも売りたいと考えています。そのため少し前の2月や8月には、必ず車を揃えておきたいとの心理が働くため、多少無理な金額でも買取りしてもらいやすいのです。
特に3月は異動や就職など環境が変わる時期なので、自然とよく車が売れます。そのため車を売るなら2月前後が最も高く売れやすいことになります。
ただ、車の価値は基本的には右肩下がりとなります。2月まで待った方が損をする可能性もあるので、基本は早めのタイミングで売却するのがベストです。
もう一つ、モデルチェンジの時期にも注意が必要です。特に、買い替えの多い低価格帯の車はモデルチェンジによる価格の変動を受けやすいです。フルモデルチェンジであれば大幅に価値が変わります。
できるだけフルモデルチェンジの前のタイミングで売ると損をせずに売ることができます。
車買取業者を利用した体験談
<45歳・男性>
8年乗ったプリウスを買い替えようと思い、ディーラーに下取り査定をしてもらいましたが安かったため、保留にしてネットで調べてみました。
すると一括査定というものがあり、すぐに3社に査定訪問に来てもらいました。業者さんと交渉しながら、納得できる金額を提示してもらえたので即決しました。
下取り価格より15万円も高く売ることができました。
<52歳・男性>
一括査定の口コミをあらかじめ読んでいたので予想通りでした。申し込みをするとすぐに数社から着信があり、出張査定をしていただきました。
車は一箇所へこみがあったのでさすがに減額はありましたが、業者によって思ったより金額差がありました。
一社ではもう少し安くなっていた可能性があったので、利用して正解でした。
まとめ
- 車買取業者はディーラーより高い
- 一括査定なら一番高い業者に売れる
- 車検は通さなくてOK
- 決算期の少し前が狙い目