画家種類洋画
レア度
買取価格少し高い~非常に高い
備考

ジョルジュ・ルオーは、十九世紀から二十世紀にかけて活躍したフランスの画家です。1871年、パリの労働者街で、職人の子として生まれました。

十代半ばの頃にはステンドグラス職人のもとに弟子入りしましたが、それに留まらず美術学校に通い、1890年には画業を志すようになりました。

国立美術学校に入った彼は、そこで巨匠、モローの指導を受けます。自由に才能を伸ばしてくれるモローを、ルオーは終生尊敬していたようです。

もっとも、名門学校の出身で、巨匠が指導した経験があるとは言え、ルオーは若い頃経済的には恵まれていませんでした。

風景やキリスト、そしてサーカスといった定番の題材に多く挑んだルオーですが、その特徴は太い線、柔らかな輪郭、そして鮮やかな色調にあります。

決してデフォルメ的、抽象的とは言えない作風ですが、この三つの組み合わせは、現実とも幻想ともつかない、独特の風合いを生み出しています。

また、古典画に見られる信仰的な要素や鮮やかな色味など、ステンドグラス的な作風を盛り込んでいるのも特徴的なところです。

芸術家たちの自作品に対するスタンスは様々ですが、ルオーは自信ある品しか世に出さないことで知られていました。

このことは経済的にはプラスになりませんでしたし、彼の作品を売りたい画商との関係も悪化させていきます。

しかしルオーは長年付き合いのあった画商ヴォラールと裁判を起こして勝訴し、未完成品を取り戻し、焼却したと言います。

その時点では既にヴォラールは亡くなっていましたが、彼は自らの良心に従ったのでした。

こうした並外れたこだわりもあり、ルオーの作品は極めて質が高く安定的です。亡くなった際フランスで国葬が営まれるほど、彼は尊敬されていました。

日本においてもこの二十世紀前半を代表する画家への評価は極めて高いものがあります。

彼は積極的に版画に取り組んだ作家でもありますが、銅版画であっても1万円から10万円以上、状態やサイズ次第では20万円以上の買取価格が望めます。

『ルオー(ジョルジュ)』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,買取実績のある専門業者に申し込む

洋画など絵画はリサイクルショップでの買取りも可能です。

しかしリサイクルショップでは正確な鑑定はできず、数百円や1,000円程度の買取りになることがほとんどです。

骨董品を専門としている業者へ売る方が高く売れるのです。

2,査定は2社以上がおすすめ

骨董品専門業者であっても、査定には価格差が発生します。

業者によって高額買取りになる商品が異なるため、場合によっては数万円も金額が変わってきます。

そのため、2社以上で査定を受けることが高額買取りのポイントになります。

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