画家種類日本画
レア度
買取価格少し高い~高い
備考

「中村左洲(なかむら・さしゅう)」は明治~昭和期にかけて活躍していた日本画家です。

彼は1873年に三重県伊勢市で生まれました。彼自身郷土の自然を愛していた人物であり、その生涯をこの地で過ごすこととなります。

彼は10歳の時に父親を亡くしており、もともとは漁業を仕事にしていました。

しかし絵を描くことが好きだった彼は仕事の合間を縫って同じ三重県伊勢市に住んでいた磯部百鱗から絵のレッスンを受けていました。磯部百鱗は四条派の画家であり、左洲の作品には四条派の影響も見られます。

中村左洲が最も得意としていたのは「鯛」をモチーフにした作品です。

高いデッサン力で描かれる鯛はまるで目の前を泳いでいるかのようなリアルさがあります。

時に彼自身が「鯛の左洲」と呼ばれることもありました。このような通り名がついたのは、彼自身が漁業に携わっていたことに加え、写実的な鯛をいくつも描いたことによるのでしょう。

代表作の一つである『群れる鯛』は1917年の文展で入選した作品であり、鯛の群れが描かれています。

この作品のとくに秀逸なところは、描かれている鯛の1匹1匹が異なる表情で描かれている点にあります。魚と関わる仕事をしてきた彼だからこそできる鯛の表情を見事に描いています。

いずれの鯛も人間のように表情豊かに描かれているのは非常に印象的です。

彼が生涯住んでいた場所の近くには伊勢神宮もあり、そこから依頼されて作品を献上することもありました。彼は生涯通じて、地域に根ざした活動を続けていたのです。

この功績が認められ、彼の死後には門弟たちが「中村左洲筆塚」をたてました。

「中村左洲」が手がけた日本画には1枚につきおよそ25,000円から80,000円前後の買取金額がついています。

『中村左洲』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,骨董品専門業者がおすすめ

日本画はリサイクルショップで買取りを受付けているお店もあります。

しかしリサイクルショップへ高額商品を購入しに来るお客はいないため、買取り金額もかなり低くなります。

高く売るには骨董品専門業者が無難です。

2,高額買取りなら2社以上

日本画の査定額は買取業者によって異なります。

ある業者が5万円だったとしても別の業者では10万円ということが実際によくあります。

そのため高額買取りをするなら2社以上で査定を受けることが重要です。

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