火鉢種類工芸品
レア度
買取価格高い~非常に高い
備考

火鉢とは、日本においては中世以前から近代まで使用されていた暖房器具です。

薪のように直接火をたくのではなく、鉢の中に灰を敷いているのであまり煙が出ず、その上品さが平安貴族などの上流階級に好まれましたが、武家の世になっても廃れることはなく、江戸時代頃から庶民にも普及し出しました。

もうもうとした炭火の煙を気にすることなく、庶民が暖を取れるようになったのも、平和な江戸時代で経済が発展したからかも知れません。

身分には上下があったとは言え、誰でも寒さは感じるものですから、経済状況にはあまり左右されず火鉢は普及していきましたが、その造形には大きな違いがありました。

大名クラスであれば蒔絵をふんだんにあしらった美術品のような火鉢に、裕福でない江戸の庶民であれば素焼きのような鉢に灰と炭火を放り込んだだけのものといった具合です。

さらに時代が進むと家具と一体化したような火鉢も一般的になり、関東風、関西風といった形に地域で違いが出るようにもなってきました。

今日では石油ストーブや温風ヒーターなどの方がずっと簡単かつ便利で、しかも安全なことから、実用的な暖房器具としては見なされづらい側面もあります。

しかしそれでも自然の火ならではの温かみが良いという人や、炭のチョイスによっても雰囲気が変わってくるといった面白さもあり、また、古き良き日本を思わせるためか、古道具の中でも根強い人気があります。

特に趣きがあり状態が良いものに関しては人気が高く、最近の古民家ブームなどともマッチするので、比較的需要が高い品物と言えます。

一方で、絶えず火と灰に晒されてきた、実用品の中でもかなりタフに使われてきた道具であり、状態によっても買取価格がかなり変化していきます。

骨董品としての火鉢は10,000円から500,000円程度の買取価格となっています。

少し古い家には欠かさず置いていた「家具」でもあり、使わなくなったものを持っていくには適した品とも言えるでしょう。

『火鉢』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,専門の骨董品買取業者へ申し込む

工芸品は品物により高額買取りになります。

しかし、リサイクルショップへ持ち込んでしまうと適切な鑑定は受けられず、安価で買取りされる可能性があります。

正しい価格で売るのであれば骨董品専門の買取業者へ申し込みましょう。

2,ポイントは2社以上の査定

骨董品の査定額は買取業者によって違いがあります。

例えばA社は1万5千円、B社は2万円、C社は4万円など、思ったより金額差が大きいのです。

そのため高く売るのであれば、2社以上で査定をすることがポイントになります。

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