【宇田荻邨】の買取価格、相場と詳細について

「宇田荻邨（うだ・てきそん）」は戦後に活躍した日本画家で、伝統的な技法を用いて自らの作風を確立した人物です。

彼は1896年6月30日に三重県松阪市で生まれました。両親は彼に商人になってほしいという想いを持っていましたが、高等小学校時代には既にその才能の片鱗を見せていました。

その才能を目の当たりにした美術教師が両親を説得したというエピソードが残っています。

両親を説得した彼は京都に移り、菊池芳文・菊池契月に師事して絵のスキルを磨きました。そして全ての技術の習得が終わると、今度は師の勧めもあり京都市立絵画専門学校に入学しました。

在学中には岡本神草・甲斐庄楠音といった同期たちと「みつりつ会」を設立してさらに日本画の研究に勤しみました。

彼は入学直後から帝展への出品を繰り返していきましたが、ことごとく落選し挫折を味わっていました。

しかし上記のように自らの作風を確立するための研究を熱心にやっていった努力が1919年にようやく実を結びます。『夜の一力』で帝展の初入選をついに果たしたのです。

それ以来1925年と1926年にかけて2年連続で特選を獲得、さらには日本美術院賞という名誉ある賞を授かるなど日本画家として一流になりました。

終戦後になると、風景画の中でも特に京都をモチーフにした作品を多く製作するようになります。

昭和28年に発表された『祇園の雨』を皮切りに京都の街並みを描いた作品を次々と生み出していきました。

太平洋戦争の戦火の中にあってもほぼそのままの姿を残す古都・京都、そんな神秘的な場所の魅力をそのまま残しておきたいという荻邨の信念を感じられます。

「宇田荻邨」が手がけた日本画には1枚につきおよそ3,000円から60,000円前後の買取金額がついています。

『宇田荻邨』を損せず高額買取してもらう方法とは？

日本画はリサイクルショップで買取りを受付けているお店もあります。

しかしリサイクルショップへ高額商品を購入しに来るお客はいないため、買取り金額もかなり低くなります。

高く売るには骨董品専門業者が無難です。

日本画の査定額は買取業者によって異なります。

ある業者が5万円だったとしても別の業者では10万円ということが実際によくあります。

そのため高額買取りをするなら２社以上で査定を受けることが重要です。

下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。