種類 | 工芸品 | |
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レア度 | ||
買取価格 | 高い~非常に高い | |
備考 | – |
印籠とは、その名の通り、元々は印鑑や印を反映させるための印肉を保管するためのケースであり、中世日本には既に伝来していたとも言われています。
その後、戦国時代や江戸時代と年代が進むにしたがって、自分にとって必要な薬などを持ち歩くための携帯用容器としての役割が強くなり、多段重ねにするなどの技巧が見られるようになってもきました。
実用のことだけを考えれば、小袋にでも入れておけば事足りるというのもまた事実です。
平和と繁栄を謳歌するようになった江戸時代中頃あたりからは、実用性だけではなく印籠の外観をいかに華美に、そして希少な素材をふんだんに使って彩るかというオシャレを見せつけるツールにもなっていきました。
かの有名な「水戸黄門」でも、葵の御紋が入った印籠を見せたりしますが、何もせず相手に「自然に」見せられるからこそ、皆自分の家柄や財力を示していったとも言えます。
もっとも、刀と違って身分における縛りがほぼないとは言え、実用からやや外れた印籠に全力を投じられる層というのはかなり限られます。
また性質上外気に晒され続けるためどうしても破損や劣化は免れ辛く、刀や茶碗ほどはメジャーな骨董品ではない雰囲気もあります。
骨董品としての価値は、現存する印籠となると数千円から300,000円程度の買取価格となっています。
蒔絵や象牙など、江戸時代の技術と贅の限りを尽くした造形美は優れたものがありますし、摩耗のしやすさもあってか、有名作家の手がけた良作は高額買取りとなっています。
贋作かどうかよりも状態を厳しく見る必要がありそうですが、高値買い取りのチャンスは十二分にある品物と言えるでしょう。
『印籠』を損せず高額買取してもらう方法とは?
1,専門の骨董品買取業者へ申し込む
工芸品は品物により高額買取りになります。
しかし、リサイクルショップへ持ち込んでしまうと適切な鑑定は受けられず、安価で買取りされる可能性があります。
正しい価格で売るのであれば骨董品専門の買取業者へ申し込みましょう。
2,ポイントは2社以上の査定
骨董品の査定額は買取業者によって違いがあります。
例えばA社は1万5千円、B社は2万円、C社は4万円など、思ったより金額差が大きいのです。
そのため高く売るのであれば、2社以上で査定をすることがポイントになります。
下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。