金宮とは、株式会社宮崎本店が造っている焼酎です。「キンミヤ焼酎」の通称で知られてもいます。
江戸期に三重県四日市市で創業され、以来長い歴史を誇っていますが、規模においても特筆すべきものがあります。
かつて酒どころとして知られた三十ほどもあった蔵を引き受ける形で発展維持されてきた経緯があり、当地の味を今に伝えていますね。
清酒の「宮の雪」でも知られていますが、もっとも有名なのはこの銘柄、金宮焼酎と言われています。
元々焼酎は、簡素な器具を用いて行う、区分で言う「乙類」の方式であり、元々ここでも芋焼酎を造っていました。
しかし一世紀ほど前、先進機器が導入されることになり造り出されたのが甲類焼酎である金宮だったというわけです。
当時甲類の焼酎は最新モデルであったことからも大いに人気を呼び、当時は優れた宣伝イラストも沢山描かれたとのことです。
用いられているラベルは今でもその当時のものであり、古き良きの雰囲気を味わうことができます。
様々な甲類焼酎の中でも最良との評判も高いですが、味に特徴をつけるのが難しい甲類の中で抜群となっている原因は、水にあると言います。
鈴鹿の山から流れてくる伏流水が、一味違った切れ味を生み出してくれているというわけですね。
焼酎と言えば甲類、の時代には単体でも大活躍しましたが、今でも飲食店では割り材として、縁の下の力持ちの実力を見せています。
造酒同様に取り引きについても実に手厚く、古くからのものを大事にすると定評がある宮崎本店側の姿勢もあり、変わらぬ評判が今後も期待できる銘柄です。
買取価格の上限は、単品の1800mlの「金宮」で600円ほどとなっております。
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