「シャトー・ペトリュス」とはフランス・ボルドーワインの生産者であり、ワインの名前にも用いられています。
このシャトーが創業した年は明らかになっていませんが、1837年には既にアルノー家が所有していた土地と言われています。
ペトリュスのブドウ園は約11ヘクタールの広さを持っており、限られた範囲の中でさらに若い実を間引くことによって栄養価を残ったブドウに集中させるという方法がとられています。
現在では多くのブドウ園が導入したこの栽培方法をボルドー地方で最も最初に導入したのがこのシャトーでした。常にボルドー地方のワインづくりを牽引してきた存在だったのです。
世界中で最も知られているワインと言えばロマネ・コンティですが、それと肩を並べるワインとして知られているのがシャトー・ペトリュスです。両者はともに赤ワインであるという点で共通項が見いだせます。
両者の決定的な違いは風味です。ペトリュスの畑はボルドー地方にあり、採れるブドウの品種はメルロー種が中心となります。そのため、メルロー種のブドウの特色をそのまま受け継いだワインとなります。
その風味はフレッシュで爽やかな口当たりを持っていながらもその香りには奥行きがあるために余韻が長く残ることが特徴と言えるでしょう。
このような素晴らしい風味を持っているものの、年間の生産量は2500ケースほどしかなく、入手は比較的困難になっています。
さて、シャトー・ペトリュスは前述のようにロマネ・コンティと並ぶ質の高さを持っているため、芸能界にも多くのファンを持っています。特にアメリカやイギリス国内では映画に登場することもあります。
「シャトー・ペトリュス」のお酒には1本につきおよそ100,000円から300,000円前後の買取価格がついています。
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