ノブクリークは、ジム・ビーム社が造り、サントリーが発売しているバーボン・ウイスキーです。

その名の由来は、偉大なアメリカ大統領リンカーンが幼少期を過ごしていた小川がある地から来ています。またリンカーンはひときわバーボンと関係ある大統領でもあります。

もっと良い土地をと考え幼いリンカーンを連れて引越しをしようとした一家でしたが、イカダで川を渡ろうとして失敗し、命の危機に瀕したのです。

しかし、液体で満たされていたウイスキー樽だけは水に浮いてくれたため、彼らは何とか無事に引越し、さらにはウイスキーを売って生活を基盤を整えました。

つまり、ある意味ではウイスキーが後の大統領を、そして奴隷たちを救ったとも言える形と言えるわけですね。

そして、そうした故事を名にするほどに、ノブクリークはこだわりにこだわった造られ方をしています。

バーボンの作法にのっとり、より抜かれたトウモロコシを、内側を二度焼いて特別な風味がつくようにした樽に入れ、徹底して熟成させるのです。

その期間は何と9年間。ほとんどヴィンテージと言ってもいいほどの超長期熟成で、しかもそのアルコール度数は50度という強烈なもの。

さらにはその9年熟成の樽からさらに厳選した特別モデルや、ライ麦を使ったクラシカルなバージョンまで、通にはたまらないラインナップです。

禁酒法時代以前の「本物の」バーボンを復活させるんだという意欲が全面に滲み出てくるような仕上がりです。

とは言えお酒とお酒好きにとっての「暗黒の時代」を憎んでいるというわけではなく、ボトルは禁酒法時代風なのも実に面白いところですね。

古き良き「酒の時代」に思いを巡らせられる実に趣味の良いお酒であり、日本でも今後注目されることと思われる逸品ですね。

買取価格としては、「9年」、「シングルバレル」が1,500円ほどとなっています。

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