このページでは、自賠責保険を解約した際の還付金(返戻金)を一覧表でご紹介しています。
車を廃車する場合は、この表を参考に金額をチェックしてくださいね。
また自賠責保険の解約で注意すべきポイントがあるので、そちらもまとめてみました。
自賠責保険の還付金とは?
自賠責保険は、被害者救済のために加入が義務付けられている強制保険になります。
自賠責保険の保険料は、車検の際に併せて請求されています。そのため新車購入時と、3年後の車検時、以降は2年ごとの車検時に支払うことになります。
3年分や2年分をまとめて前納しているため、年度の途中で廃車をした場合はその残月分を返金してもらうことができます。ユーザーから保険会社へ申請することで解約ができます。
自賠責保険の保険料一覧表
まず支払っている自賠責保険の保険料を確認しておきます。
保険期間 | 普通車 | 軽自動車 | 小型貨物 |
---|---|---|---|
12ヶ月 | 15,520円 | 15,130円 | 17,350円 |
13ヶ月 | 16,380円 | 15,960円 | 18,360円 |
24ヶ月 | 25,830円 | 25,070円 | 29,470円 |
25ヶ月 | 26,680円 | 25,880円 | 30,460円 |
36ヶ月 | 35,950円 | 34,820円 | – |
37ヶ月 | 36,780円 | 35,610円 | – |
※沖縄県・離島は別料金が設定されています。
自賠責保険の還付金早見表
年度の途中で廃車手続きをした場合に戻ってくる還付金を月割りでご紹介しています。
残りの契約期間とは、保険会社に解約申請書類を提出して受理された「解約日」から保険満了日までの期間になります。
残り契約期間 | 普通車 | 軽自動車 | 小型貨物 |
---|---|---|---|
24ヶ月 | 23,220円 | 21,750円 | 25,060円 |
23ヶ月 | 22,240円 | 20,840円 | 24,010円 |
22ヶ月 | 21,270円 | 19,920円 | 22,950円 |
21ヶ月 | 20,290円 | 19,010円 | 21,900円 |
20ヶ月 | 19,310円 | 18,090円 | 20,840円 |
19ヶ月 | 18,330円 | 17,180円 | 19,790円 |
18ヶ月 | 17,360円 | 16,260円 | 18,740円 |
17ヶ月 | 16,380円 | 15,350円 | 17,680円 |
16ヶ月 | 15,400円 | 14,430円 | 16,630円 |
15ヶ月 | 14,420円 | 13,520円 | 15,570円 |
14ヶ月 | 13,450円 | 12,600円 | 14,520円 |
13ヶ月 | 12,470円 | 11,690円 | 13,460円 |
12ヶ月 | 11,490円 | 10,770円 | 12,410円 |
11ヶ月 | 10,530円 | 9,870円 | 11,380円 |
10ヶ月 | 9,580円 | 8,980円 | 10,340円 |
9ヶ月 | 8,620円 | 8,080円 | 9,310円 |
8ヶ月 | 7,660円 | 7,180円 | 8,270円 |
7ヶ月 | 6,700円 | 6,280円 | 7,240円 |
6ヶ月 | 5,750円 | 5,390円 | 6,210円 |
5ヶ月 | 4,790円 | 4,490円 | 5,170円 |
4ヶ月 | 3,830円 | 3,590円 | 4,140円 |
3ヶ月 | 2,870円 | 2,690円 | 3,100円 |
2ヶ月 | 1,920円 | 1,800円 | 2,070円 |
1ヶ月 | 960円 | 900円 | 1,030円 |
25ヶ月契約、37ヶ月契約とは?
自賠責保険の契約には「25ヶ月契約」と「37ヶ月契約」があります。
「なぜ2年+1ヶ月、3年+1ヶ月なんだろう?」
と思われるかもしれませんが、これは自賠責保険の満了日の時刻が深夜0時ではなく正午12時となっていることが原因の一つです。
例えば「3月14日」が車検の有効期限だとすると、24ヶ月契約の自賠責保険の満了日は「3月15日正午」となります。
万一3月14日に不具合があって車検を受けられない場合、翌日正午までに車検ができないと、車検を受けるために自賠責保険を1ヶ月余分に加入する必要が出てしまいます。1ヶ月の保険料は6,000円ほどかかります。
そのため、少し期間を長くした契約が用意されているのです。1ヶ月長くなっても、金額としては1,000円弱なので負担も小さいです。
リスク回避が目的なら延ばすのは数日でもよさそうですが、自賠責保険の契約単位が月単位のために1ヶ月をプラスしてあるのです。
廃車しか解約できない
自賠責保険は強制加入保険であるため、簡単には解約できないようになっています。
国土交通省令でも以下のように正式に定められています。
1. 登録自動車について、滅失等運行の用に供することをやめたことにより、抹消登録を受けた場合
2. 軽自動車又は二輪の小型自動車について、使用を廃止し、車両番号標を運輸支局長等又は軽自動車検査協会に提出した場合
引用元: 自動車損害賠償保障法より引用自動車損害賠償保障法 – e-Gov法令検索
このように車の登録を抹消したときにのみ、自賠責保険の解約ができるようになっています。
自賠責保険の解約はユーザーが行う
車の廃車手続きは業者が処理してくれますが、それだけでは自賠責保険の解約にはなっていません。
必ず契約している保険会社へ連絡し、必要書類を提出して受理されることで解約手続きとなります。
受理された日が自賠責保険の「解約日」となります。廃車手続き完了の時点ではないので注意が必要です。
解約手続きに必要なもの
自賠責保険の解約には用意する書類があります。
- 自賠責保険証明書
- 廃車手続きを完了した証明書
- 保険標章(ステッカー)
廃車手続きを完了した証明書には一時抹消登録証明書や登録事項証明書など、様々な種類があります。
廃車を業者に依頼した場合は廃車の証明書をもらえます。書類の受け取りが遅くなると還付金の残月分が短くなるので、なるべく早くもらいたいところです。
残月分の数え方は?
残月分を数えるには、自賠責保険の解約申請が受理された解約日と、自賠責保険満了日を考えます。一例をご紹介します。
- 解約日:7月20日
- 自賠責保険満了日:12月10日
だとすると、自賠責保険満了日までは「4ヶ月と20日」になります。
日数は切り捨て計算となるため、この場合では残月数は「4ヶ月」となります。
還付の条件は1ヶ月以上
自賠責保険の還付金が発生するには、残月分が1ヶ月以上あることが条件となります。
そのため、自賠責保険満了日が12月10日として、11月15日に解約申請書類を受理(これが解約日)されても、1ヶ月に満たないため還付は受けられません。
還付金の返金はいつ?
自賠責保険の解約日から、概ね約10日で指定の口座へ振込みされます。
自動車税や重量税の還付金の返金が遅いことと比べると、自賠責保険の還付金は早い対応となっています。
ただ廃車手続きが先に完了する必要があるため、その期間は長くなります。
まとめ
- 自賠責保険の還付金は残月分が返金される
- 自賠責保険の解約は廃車の場合のみ
- 25ヶ月契約は確実に車検を受けるため
- 残り1ヶ月未満では還付金なし