「シャトー・ラフィット・ロートシルト」とはフランス・メドック地区にあるボルドーワイン生産者です。
このシャトーの歴史は大変古く、「ラフィット」という言葉はすでに14世紀の文献に登場しています。ブドウの栽培は中世にはすでに行われていましたが、フランス国内で有名になるのは17世紀に入ってからのことです。
1670年代からジャック･ド・セギュールが農地の拡大を行い、ワインの生産を本格的に行ったことに加えて彼の息子が有名シャトーの娘と結婚したことでその規模はさらに拡大しました。
1855年には初めてメドックの公式格付けが行われましたが、その中でこのシャトーは最高品位を表す第1級を獲得しました。それ以来、現在に至るまで第1級の座から落ちたことはありません。
さらに時は19世紀になり、ロスチャイルド家がこのシャトーを所有することになって以来、その伝統的な製造方法は守られ続けています。
シャトーで生産されているワインの本数は毎年全部で42万本にも及びますが、そのうちおよそ2万本だけがシャトーと同名の名で販売されています。シャトーの最高品位であることを示しているのです。
「良いブドウがよいワインを作る」ということを徹底して実践しており、年代ごとにブドウのブレンドには変更が行われています。これは毎年同じ品質のブドウが採れるわけではないからです。
その年によって最適なブドウのブレンドを考え、製造しているためその風味は年代によって大きく異なります。しかしながら気品の高さは共通して持っているのが特徴と言えるでしょう。
「シャトー・ラフィット・ロートシルト」のお酒には1本につき30,000円から100,000円前後の買取価格がついています。
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